志水辰夫 著(新潮社)
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆☆
感想は、一言でいうとほろ苦い。
男の哀愁を感じる一冊。
主人公と同年代の年配の男性、若い男性、女性一般と読み手の立場によってかなり感想が違ってくるのではないだろうか?
前回読んだ桐野夏生が徹頭徹尾女性の立場から描いた作品なら、志水辰夫は徹頭徹尾男性からの立場で描いた作品であるといえる。
プロローグを読んだ印象と全く違う方向に物語がどんどん進んで行き、パズルが組み合わさるようにエピローグへとつながるストーリー展開は秀逸だが、若干時制が前後し過ぎるのと解決されないまま終わる問題が多すぎるのがちょっと気になった点ではあった。
(まあ、後者については、よく読んで自分で斟酌してくれということだろう。)
もう何十年かして、主人公と同い年ぐらいになったらもう一度読んでみたいと思う。
そのとき自分の人生をどう振り返ることになるのだろうか?
そのとき置かれている状況によって、この小説の「ほろ苦さ」の度合いが異なってくるだろう。
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆☆
感想は、一言でいうとほろ苦い。
男の哀愁を感じる一冊。
主人公と同年代の年配の男性、若い男性、女性一般と読み手の立場によってかなり感想が違ってくるのではないだろうか?
前回読んだ桐野夏生が徹頭徹尾女性の立場から描いた作品なら、志水辰夫は徹頭徹尾男性からの立場で描いた作品であるといえる。
プロローグを読んだ印象と全く違う方向に物語がどんどん進んで行き、パズルが組み合わさるようにエピローグへとつながるストーリー展開は秀逸だが、若干時制が前後し過ぎるのと解決されないまま終わる問題が多すぎるのがちょっと気になった点ではあった。
(まあ、後者については、よく読んで自分で斟酌してくれということだろう。)
もう何十年かして、主人公と同い年ぐらいになったらもう一度読んでみたいと思う。
そのとき自分の人生をどう振り返ることになるのだろうか?
そのとき置かれている状況によって、この小説の「ほろ苦さ」の度合いが異なってくるだろう。