商店街の活性化については、さまざまな取り組みが行われている。
この「100円商店街」もその中のひとつのイベントだ。
商店街全体が参加して、各店が100円均一商品を用意して店頭で販売する。
ダイエー発祥の地の千林
●100円均一商品一例
・長袖ポロシャツ・作業ズボン(衣料品店)
・裾直し片足100円(メンズ衣料品店)
・合鍵1本(金物店)
・100円寄席(関西大学落語大学OB会)
・泉州白タオル(タオル店)
・鉄道ジャーナル(古本店)
など、それぞれのお店の専門性に沿った
商品やサービスが並び、面白い。
食品店はどこも人気でラーメンハーフサイズや細まき1本
おはぎ2個、ちらし寿司1パックなど大盛況。
千林くらしエール館の専門店も100円の商品を取り揃えている。
ニューマルシェ(スーパーマーケット)も100品100円ということで賑わっていた。
理髪店では「子供カット(小学生男子限定)」
これは親御さんにとって、ありがたい100円のサービスだ!
ひも千本
子供用品店の店頭。男の子用、女の子用に分けてあるくじ引きのような物。
店員さんが、赤いはっぴを着て賑やかに盛り上げている。
商店街のお店は、対面販売だからお店の前を通っても、買い物の目的が無いと
店の中まで入って行き辛い。
しかし、今日のようにお客も多く、イベントの賑わいがあると、気軽に店の奥に入れる。
「あら、こんな物を売っている」という発見がある。
100円の商品だけでなく、通常の商品も買っているお客は多かった。
お店の方たちの盛り上がり、お客のワクワク感。
自分で実際に手に取る、体感をすることが
買い物の楽しみのひとつでもある。
しかし、100円均一商品の中にはどう見ても残り物にしか見えない雑貨品を
ワゴンに乗せて販売しているお店もあり、お客も眺めてはすぐに立ち去る。
お買い得品を見抜く目は、商店街のお客は日頃から鍛えられているからね。
現在、全国各地で約40の100円商店街が開かれているらしい。
大阪の商店街でも順次開催されるようだが、安かろう悪かろうでは
かえって、お店の印象が悪くなるだけではないか。
今日の売り上げの損得だけでなく、新規顧客、離れていたお客が
また買い物に戻って来るなど、リピーター率はどれだけあるのか。
検証された結果を知りたいと思いながら買い物をしてきた。