大江戸余話可笑白草紙

お江戸で繰り広げられる人間模様。不定期更新のフィクション小説集です。

雑学の勧め 高須四兄弟と会津

2011年04月03日 | 雑学の勧め




 まずはこの写真をご覧ください。一度は目にした方も多いでしょう。戊辰戦争において、新政府軍の容赦ない攻撃で蜂の巣状態になった会津若松城です。
 そしてこの写真の原本。昔のことですから、画像を焼き付けた硝子の板です。これを誰が所持していたかはあまり知られていないのではないでしょうか。
 それは、尾張17代藩主の徳川慶勝。そう、カメラが趣味だった御殿様です。また、西日本を戊辰戦争の戦火から救った立役者でもありました。
 その慶勝は会津藩9代目藩主・松平容保、桑名藩第4代藩主・松平定敬の実の兄。この写真を見ながら、弟の身に降り掛かった不幸に涙していたのでしょうか。
 維新後、同じく実弟の、一橋徳川家第10代当主・茂徳、と共に、容保、定敬の助命に奔走しています。そして明治11年になってようやく四兄弟は再会を果たしました。彼らの父は美濃高須藩主・松平義建です。






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