限りなき知の探訪

45年間、『知の探訪』を続けてきた。いま座っている『人類四千年の特等席』からの見晴らしをつづる。

ブログ連載、一周年を迎えて

2010-04-25 08:24:52 | 日記
昨年の今日(2009年4月25日)『はじめまして。。。』の記事とともにこのブログ連載をスタートしました。

当初は、毎日は難しいので数日に一回程度書ければいいと、考えていましたが、頑張って原則、毎日更新してきました。幾度か掲載しなかった・できなかった日もありました。特に海外出張の時は、移動時間、時差、通信回線の関係で数日にわたって掲載できないケースもありました。

しかし、1年続けてみて思うのは、予めかなり準備をしていないと、あるいは蓄積がないと、書くネタは思った以上に早くになくなってしまう、ということでした。特に私の場合は、基本的に次のような方針で臨んでましたので書くべき内容を考えるのが一層困難でした。
【1】身の回りの出来事は書かない。つまりブログの本来の機能である日記ではなく、個人の意見を主張する場と考えています。他人のブログを見ると、コンサートやセミナーの話や、飲み会や食事の話が多く書いてありますが、私の場合は極力、その場限りの私的な話は書かない方針でいます。その意図は次の項目とも関連します。
【2】想定読者は、現在私が教えている京都大学の学生も含め 20歳から40歳ぐらいまでの、人生の生き方を真摯に考えようとしている若者です。そういった読者に必要とされる記事を書こうと意図しています。しかし一方では、誇大妄想と言われるかもしれませんが、『5000年後の読者が読んでも為になる内容』ということも考えています。つまり、私が 2000年も前に書かれたプラトンや史記に、大きな刺激を受けたように、時間を越えてインパクトを与えることのできる内容、表現というもののあり方を私なりに考えて書いていきたいと思っています。



さて、このような制約を自分自身に課してきてスタートしましたが、私の場合、1995年辺りから自分の思ったことや読書をして気にかかった個所をパソコンにメモとしてぽつぽつと残してきたのが役にたっています。とりわけ、 2002年から2004年にかけて、ホテル・レストラン業界の専門誌である、『ホテレス誌』に30本ばかりエッセーを掲載して頂きましたが、その過程で記事に使う資料をパソコンに残してきたのが今非常に役に立っています。

こういった過去の蓄積もあって、この一年ブログをほぼ毎日更新することができましたが、正直なところ、一定分量を毎日書くというのは、見た目以上に難しいことです。しかし、アクセスランキングを見て、次第に読者の数が増えていく手ごたえにうれしさと同時に発言の責任感を感じています。

いつまで、根気やネタが続くか、私自身も分かりませんが、今後ともご愛読のほどよろしくお願いします。
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2 コメント

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Unknown (たちかわ)
2010-04-26 17:48:53
麻生川さん

ブログ一周年おめでとうございます。ほぼ日刊というのがすごいです。麻生川さんにも刺激されて私も今年になってブログ執筆をはじめましたが、早々に日刊が週刊になり、最近では旬刊になりそうで・・・。何とか踏ん張っています。

執筆に向ける想いは同じですね。ただし、私の場合、想定は心の有り様が35歳以下(実質年齢は問わない)のイメージです。

また、素材は何でもありになってきました。自分の知のみでは足らざるを人間パワー全開で何とか補おうとしている、、というところでしょうか。

これからも拝見させていただきます。お互い頑張りましょう。
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御礼 (yu)
2010-04-27 12:47:28
麻生川先生

いつもお世話になっております。
一周年、おめでとう御座います。そして有難う御座います。

先生にお教え頂いたことを、私は決して良く理解、活用出来ているとは言い難いですが、少なくともほとんどが有難い情報で、他のことではなかなか得られない本当に”有難い”ものです。

振り返れば、以前は知識を得たり、物事を理解したり、それらを役立てたりするのに随分と遠回りをして来たと反省されます。あまり良い書籍や情報を選べてなかったことに加えて、バランスの悪さや、纏まりのなさ、等等、限りある人生にもかかわらず、もったいない時間を過ごして来たものだと思うことがあります。

出来るだけ多くの方々が一日でもはやく麻生川先生のブログに目を留められ、社会や自分自身の人生に取って何か建設的なことに、積極性をもって取り組まれるきっかけや拠り所にされる事を願ってやみません。

これからもよろしくお願い申し上げます。
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