★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

名も無く為も無し

2020-07-27 22:50:42 | 文学


臣安万侶言さく、夫れ混元既に凝りて、気象未だ效れず。名も無く為も無し。誰か其の形を知らむ。然れども乾坤初めて分れて、参神造化の首と作り、陰陽斯に開けて、二霊群品の祖と為りき。所以に幽顕に出入りして、日月目を洗うに彰れ、海水に浮沈して、神祗身を漱ぐに呈る。

このあたりを何回も読んでいると、なんだかもやもやと何かが見てくるようである。日本の国は、繰り返してみてみるとなんだかもやもやと見えてくるような何者かである。