石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

ダブル・タイトル

2007-10-24 12:00:01 | 雑談
妻はオラを呼ぶとき二通りの呼び方を使う。「ベビちゃん」か「ジッちゃん」だ。一つだけだと飽きてしまう。

 いつもいつも「ベビちゃん」では、あほカップルである。
 いつも「ジッちゃん」というのも、勘弁してほしい。

 どちらもしっくりするし、適当に使い分けて二人とも気分を一新する。
 
 人は老いるにつれて、誰もが二つの面を露呈させる。赤ん坊にリターンするし、耄碌の坂を滑り落ちて行く。それが同時に起こる。おしめや「介護」が、それを象徴する言葉だが、これは避けたいところである。
 
 では、何がシンボルとして好ましいか。

 帽子、杖、シガー、などがファッションとして挙げられる。句集、回想録・・・まだ早いなー。若い愛人、妾宅・・・トラブルの元だ。

 「ベビちゃん、お茶が入ったわよ」と妻の声がする。

 「わーい、うれピー」と答えるか、「ウム」と答えるか迷うこのごろだ。
 

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