石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

「皰」という字を、何と読みますか?

2008-03-24 22:48:02 | 雑談
 テレビ朝日「漢字検定スペシャル」を見ながら、勤務を終えた妻と夕食。

 きょうのメニューは、妻の母から差し入れの「きんき」の干物。ホウレン草のお浸し。オラが作った浅利のお汁。

 ここで、テレビ画面から出題が出た。さて「皰」という字は何と読むのでしょうか? 「皮」ヘンの右に「包」である。

 妻の答えは「ほうけい」。見れば見るほど、そう読めるから不思議だ。スタジオの回答者は誰もそう言わない。この断固たる答えに、オラは自分の回答を差し挟めなかった。

 よくよく考えれば、「ほうけい」は、「包茎」と書くはずだが・・・。固唾を呑んで、正解のアナウンスを待つ。

 4、3、2、1、・・・正解は「にきび」。

 伊藤整の詩集「雪明りの道」の中に「ああ、何のための、遠い夜道だったのだ・・」という、忘れがたい一節がある。

 こんな字を読めないなんて、長い人生を、オラは、何のために生きてきたのだろうか。