石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

ちょエロ男

2008-03-09 12:51:22 | メディア
新刊の雑誌『世界』4月号に翻訳文を寄稿した。来月号と2度にわたって連載される。

 『「竹槍の村」に堕ちたB29』。グレゴリー.ハドリー氏(新潟国際大学教授)のドキュメントを訳した。内容は以下のサイトで。


月刊「世界」

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2008/04/269.html

 昭和20年7月、11人が搭乗して新潟を空襲したB29の1機が撃ち落とされた。パラシュートで脱出した飛行士たちに何が起こったか?

生き残ったのは7人だった。そこで起こった詳細を調べ、新潟の村人たち、アメリカに帰還した生存パイロットたちに取材し、戦争が彼らに残したトラウマを追跡した。

政治や、戦争や、経済を、オラたちはすぐに首都、中央、権力の中枢から発想しがちだ。ジャーナリズムの視点も。

 B29のパイロットのほとんどがアメリカの地方出身だった。機体が墜落したのは、田舎のド真ん中だった。人の幸福と不幸を考える上で、この「地方性」が、一つのキーワードになりそうだ。

 アフガニスタンやイラクといった「田舎」に世界の患部がある。地方が壊れることで、日本の都会も病いを深めつつある。
 
 ところで、『世界』誌上でオラは「著述家」と紹介されて面映かった。何だかとてもエラそうである。近く、某有名大学で「メディア映像学」を教えることになった。内容はズバリ「エロス」である。

 そこで妻は、オラの肩書きを、「著述家」ではなく、今後「著エロ家」にしてはどうか、とからかう。