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映画「ティム・バートンのコープス・ブライド」

2005-11-08 23:02:22 | 映画
監督:ティム・バートン
声の出演:
ジョニー・デップ
ヘレナ・ボナム=カーター
エミリー・ワトソン


「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」のティム・バートンが送る、奇妙だけれど心温まるパペット・アニメーション。

成金一家のヘタレな一人息子ビクターと没落貴族の一人娘ビクトリアの結婚が明日に迫ったリハーサルの日。初めて顔を合わせた二人は、惹かれ合う。しかしビクターは結婚の誓いをちっとも覚えられず、怒った神父に覚えるまで式は延期だと言い渡される。落ち込んだビクターは村外れの森で一人誓いの練習をするが、ようやく誓いの言葉を間違えずに言えた時、ビクトリアの指に見立てて結婚指輪をはめた木の枝が、実は「死体の花嫁」エミリーの指だった・・・・。

一コマ撮影するのに何時間もかかるというストップ・モーション・アニメ。賑やかに唄い踊る死者の世界はカラー、お金や爵位の為に政略結婚も辞さない陰鬱とした生者の世界はモノクロ。逆転したような世界で「死体の花嫁」エミリーが哀しく美しい。最後には「花嫁になれなかった私が花嫁の邪魔をすることは出来ない」と毒を飲もうとするビクターを止める健気さ。生者の花嫁ビクトリアにビクターを返します。
ビクターのへたれっぷりを演じるジョニー・デップの頼りない声がとっても合っていて、しょんぼり歩くビクターが情けなくて可哀相になってきます。骸骨犬のスクラップと戯れている姿が哀れ。結局彼自身の処遇は彼が決めるのではなく、女性の気持ちの強さで決まるようなもので、最後の最後まで情けないのに、愛すべきキャラクターです。

みんながちょっぴりユーモラスで可哀相で愛しい。
そんなバートン世界をたっぷり味わえます。

「チャーリーとチョコレート工場」との連動プレゼントあり。
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