Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

大晦日

2005年12月31日 17時59分48秒 | 日記、雑感
西暦2005年も今日で終わりです。
年を重ねるごとに一年が経つのが早く感じますが、年のせいだけでなく、
時間に追われる生活が続くからかも知れません。
来年こそは腰を落ち着けて、以前「アドベント」にも書きましたが「神の
時間」に生きたいと願っています。

今日は大晦日です。「三十日」と書いて「みそか」と読むことから、月末を
晦日と呼ぶようになり(旧暦では大の月が30日でした。小の月は29日
だったため、月の最後の日を表す晦(つごもり)の字をあてたようです。)、
一年の最後の月の月末(即ち年末)を大晦日と呼ぶようになりました。
かつてはお正月が一年で最大の(そしてほとんど唯一の)イベントで、
新年を迎える大晦日の夜は、子どもが夜更かしできる唯一の機会でした。
そういえば、欧米のように「イヴ」を祝う風習がない日本で、大晦日の夜は
例外的な存在と言えるかも知れません。
今では小学生が夜遅くにコンビニにたむろしたり、若い母親が子どもを
抱えて夜中まで遊び歩くのも、珍しいことではなくなってしまいました。
夜更かしで朝起きれなかったり、授業に集中できない子どもが多いことが、
学力低下につながっているとも考えられます。
一方で、たまたま下校途中に犯罪に巻き込まれた子どもがいたことを理由
に、社会の監視体制が強化されていくことには、矛盾を感じずにいられま
せん。
私が子どもの頃、「おせちもいいけど、カレーもね」というCMがありました。
今ではおせち料理を作らない家庭のほうが多いようです。当然、子どもたち
は日本の伝統料理を知りません。
紅白歌合戦の視聴率が毎年話題になりますが、番組のマンネリ化や視聴
者の好みの多様化だけでなく、社会構造の変化によって「家族揃って見る
正月番組」そのものが成り立たなくなっているのではないでしょうか。民放
を見てると、年末年始ならではの番組は、まずありません。
将来に期待が持てないとする人が多い昨今、よき伝統・文化がどんどん
失われていくなら、新年を迎える大晦日の意義ばかりか、日本の魅力自体
が無くなってしまいかねません。


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