Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

自転車の怪

2006年05月14日 23時39分15秒 | 日記、雑感
トロワイヤの怪奇小説に、こんなタイトルのものがありましたが、
それとは無関係です。

娘の三輪車が小さくなったので(というか、娘が大きくなったの
ですが)、自転車を買うことになりました。
補助輪と握り棒の付いた、12インチのかわいい自転車です。
この手のタイプはいつから出たんですかね? 娘が生まれる前
には見た覚えがありませんが。

で、補助輪付きの自転車に乗る娘を見ていると、幼い頃の記憶
が甦ってきました。
6歳の時、当時住んでいた団地の中を自転車で走っていました。
ふと、道端に落ちていた布団挟みが目に留まり、私は自転車を
停めて拾い上げました。
ちょうどそこは、団地の中を流れる小川のそばで、やんちゃな私
は川に向かって、その布団挟みを投げました。ところがどういう
わけか、布団挟みは川を飛び越え、川の向こうの草むらも飛び
越え、その先の墓地に飛び込んでしまいました。
子ども心に随分遠くに思えましたが、今考えると10~20mくらい
でしょうか。でも、その頃の私に、そんな遠くまで物を投げること
など不可能でしたから、今でも不思議です。
で、実はその布団挟みを投げる前に、一人のおばあさんがその
墓地に入って行くのが目に映っていました。それで、布団挟み
が飛んで行っちゃったので、「あのおばあさん、びっくりしたかな。
もしかしたら、怒られるかも知れない」と思って、逃げようと後ろ
を振り返ったら、自転車が消えて無くなっていました。
その間、せいぜい1分程度です。補助輪付きの子どもの自転車
を、音も立てずに乗り逃げして私の目の届かないところまで走り
去るなんて、絶対無理です。大人が抱えて持ち逃げしたと、いう
のも考えにくい状況です。
親にこっぴどく叱られ(状況を話しても信じてもらえませんでした。
まあ、当然ですが)、団地内を探して回りましたが、結局見つか
りませんでした。
クリスチャンになってからは、オカルト的なことは信じてませんが、
この出来事だけは「罰が当たった」としか言いようがありません。