じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

お釈迦様、入滅の日(旧暦二月十五日)

2010-02-21 20:54:15 | 日記
2月15日、昨年亡くなった舎弟と中学校からの学友の墓参りに出かけた。
その妙心寺派禅寺では、ちょうど釈迦入滅(旧暦二月十五日)涅槃会が開かれていた。
信徒の皆さんが集まっておられた。
本堂に釈迦涅槃図が掲げられていたので拝観した。四百年ほど近く経たと思われる
古色蒼然たる図絵だった。涅槃図実物を観るのは私は初めてである。

お釈迦様が右半身を下にして、目を瞑り、手枕して身体を横たえていらしゃる。
頭上には大きな沙羅双樹が白い花をつけている。 
大地のくすんだ色から、浮き出るような印象的な白い花である。
仏弟子、諸菩薩、諸天があつまっているなかに、たくさんの動物の姿が見える。
釈迦の前で、高弟アーナンダが倒身地に伏して、嘆き悲しんでいるのが印象的だ。
菩薩だろうか、アーナンダを覗き込むようにしている。 横には高貴な婦人が
失神している様な姿があり、従者が心配している様子にみえる。

BC383年、生誕地近くのクシナーラで、お釈迦様は八十歳で入滅された。
説教を続けた釈迦様の大乗仏教は、今日まで遥か日本にまで継承され
伝承されている。

私たちのご先祖は、お釈迦様の教えにより、心の安寧を得てきている。私は
この釈迦入滅の日の体験にちなんで、今後とも謙虚に生きる心がけを
忘れないようにしたいと思った。

なお、添付の釈迦涅槃図は、松本市西善寺の涅槃図で、江戸時代
狩野派の画家が描いた最大級の絵図である。インターネットによった。

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