じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

老々介護 介護する人を支えてあげて

2010-07-07 10:39:50 | 日記
5日早朝、73歳の老妻が認知症の夫と無理心中するため、夫を電気コードで首を
絞めて殺し、自分は包丁で胸を刺したが死に切れず、警察に殺人容疑で逮捕された。

このご夫婦は住宅街の二人暮らし。80歳のご主人は認知症で週2回ほどデイサービスに
通っていた。近所には12歳としのはなれた弟さんが住んでおり、事件が起きた時
すばやく警察に連絡を入れていた。

近所には奥さんの友人が複数おり、奥さんの介護の苦労振りを知っていた。「数日前に
遊びにいったが、熱心に介護していた。でも『自分の夫なので他人には頼めないえらい
(大変)』としんどそうだった」と奥さんの友人(82歳)は語った。

別の女性(80歳)は「仲のいい夫婦で、以前は自転車で一緒に買い物に行く姿も
見かけた。1週間前に奥さんに会った時は『ご飯を食べようといっても食べないし
お風呂に入れるのにも苦労し、大変なんよ』と疲れた様子だった」と話した。

食欲が減退するのは認知症の一つの症状だが、病状の進行を説明してあげるひとが
いないと、奥さんのほうは理解することが出来ない。介護の関係者もいるのだから、
介護する人を支援する体制を組むべきであった。介護保険はこんなときに、活用され
なければならない。私たちはともすれば、認知症のひとに関心をもつが、
介護する人に配慮することが薄くなり勝ちである。

今度の事件は介護制度の趣旨を十分に理解してない私たちや介護現場の人たちに、
警告を与えるものである。奥さんを容疑者として扱う新聞の記事は正しいのだが
私は夫人を「さん」づけで呼ぶことにしたい。介護する人の苦しみをすこしでも
軽くするように社会全体で取り組んでいきたい。

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