大阪市生野区の明生座は今月25日をもって劇場を閉めると聞きました。今日はその明生座に筑紫桃太郎一座を観に寄らせてもらいましたとさ。勢いのある良い劇団ですね。私は好きです。毎度、楽しいひと時をありがとうございます。
そんでもって、芸をちょっこし盗ませてもらっています。真似て出来るもんじゃありませんが、いろいろためになります。ありがとさんでござんす。
芝居をやる者は、それぞれ微妙に道が違います。名を売りたければ関西なんかに居ちゃだめです。私などは、芝居をするという一点だけのためにここにいるのです。こういう価値観は世の中には受け入れてはもらえません。興行も打ちますし、趣味でもありません。しかし、中には趣味でやっている方もおられます。人それぞれですね。それぞれに「道」は違っているわけです。
12月来週には、京都でも仲代達也の「左の腕」公演あるみたいですね。御年89歳の全国公演、リスペクトしちゃいます。でも、私にとって仲代達也は、高校生の時から地続きの俳優さんです、今も。追い着きはしないかもしれませんが、やっぱり地続きです。私らを隔てるものは何もありません。「私ら」の道はそういった「道」なのです。おわかりになるでしょうか?
小劇場の我々も、大衆演劇の皆さんも、大劇場の新劇さんも、みんなみんなそれぞれに「道」を歩んでおいでです。道を求める我らは求道者?そんな大層なもんじゃない?…そうでしょうね。
でも人の数だけ「道」はある。私は私の道を行く。あなたはあなたの道を行く。芸人・役者の最後は寂しいもんです。まともな生活は求められません。それでも板を踏まない私は私じゃあない。劇団とは似たような者が集まってきます。うちにもそんな、板を踏んどらんと生きていけん奴らが集まっとるのかもしれません。
「板の上はプロもアマも関係ない」舞台に立ったら皆一緒。やるべきことは一つ。それができんかったら辞めることです。私は来年、演りたいお役があります。それをやるまでは死ねんのです。それを演ってしもうたら?…そっから先はまた考えましょうかね。あんまり長い先の約束のできん歳になってしまいましたが、もうちょっと頑張ってみます(^^)/