社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

御義母さんの病気の悪化から、有料の介護施設を急遽探し、連続で訪問(1)

2010-09-27 22:05:32 | その他健康

お義母さんの転倒多発の心配から介護サービス付き分譲マンションを探す事にしたが、このレベルでは解決しないと判断し、本格的に介護施設を調べる事にした。分譲マンションを皮切りに、近くを探してみた。

お義母さんは既に介護の認定を受けている。既に一人では暮らす事はできない。もちろん生活する為の食事の用意や炊事・洗濯・掃除等も、もちろんできない。自分で歩いて散歩する事はできない。そして、家の中の移動が、かなりあやしくなって来た。危険極まりない状況となっている。これが今回これらの施設を探し始めた最大の理由だ。

今はヘルパーの方に週3日来て貰っている。更に奥様が週2回。そして孫(私の甥っ子)が休みに買い物と手伝いに訪れている。更にヘルパーの方に追加のお金を払って毎日来てもらうと言う手ももちろん考えたが、休日や夜に何かあると心配だ。そう、24時間365日と言う事になると、個人的な介護では限界と感じ始めている。

さて、専用の施設(?表現が間違っているかも知れないが)と言う意味の公共な物として、特別養護老人施設がある。しかしここは、要介護5でなければ入れない。要介護5と言うのは、寝たきり老人や認知症の方となり、しかも何百人もの多くの方が入所を待っている状況だ。日本の高齢化社会が急激に進む中で、お粗末な高齢化対策しかされておらず、このつけは全て、個人がかぶらなければならない。つまりここでも、お金が必要であり、そのサービスに対しては格差社会が存在する事となる。

つまり、高齢化社会と介護と言う言葉はかなり暗いイメージがあるが、それを感じさせる反面、これをビジネスととらえると、お金があれば、大きなビジネスとなる。要はここでもお金がある人とそうでない人で、大きくサービスが異なると言う事だ。お金がない人に対してはサービスとは言えないサービスであり、そのサービスさえも待たなければ受けられないと言う状況だ。

今回ネットで検索して、色々調べた。実際は数日しか調べていないので、その後更に調べて驚くぐらいの多くの施設がある事を知った。
しかし、実際に、見て話をしないと、なんとなく不安だし、実態がつかめない。と言う事で、実際に出かけて行った。

今回最初に訪れたのは、関西の著名企業の系列会社が運営する施設で、既に関東で8か所、関西で10か所が運営されている。最初にこの運営企業の話をしたのは、これらの施設に入所するには入所一時金が存在する(施設によると、後で知った)が、これが企業等が倒産やなんらかの理由で運営できなくなった時に、無くなってしまう事を危惧したからだ。実際この手の高齢化社会でお年寄りを食い物にしたビジネスは未だに後を絶たない。従って、運営会社は一つの目安ともなる。

そして、もう一つが、入所一時金だ。今回訪れた施設は、高額(これが高額でもないと言う事をこれも後の方で知った)の方となる様だ???。これは立地している場所から、仕方ないだろう。

  1. 基本型
    入居時費用:9,900,000円、月額利用量料:186,000円(その後変更されていた)
    入居費用は、入居一時金+入居権利金で入居一時金は家賃相当額の一部に相当。月額利用料は、家賃+管理費+食費。従って介護費や医療費、個別消耗品等は別途必要となる。
     
  2. 選択型
    入居一時金:13,536,000円、月額利用量料:156,000円(その後変更されていた)
    要は、一時金を高く積むと、その分月額の利用料(家賃)が安くなる。

と、言う事で、これだけのお金があるかが問題ではあるが、一般的には今住んでいる所を売り払って済むなら、事は簡単に解決するだろう。最もこれができるなら問題はないと言う事にもなるが・・・。

さて、この施設に入って、驚いた。そうまるでホテルだ。一瞬戸惑いながら受付に入ると、「いらっしゃいませ」とやはりホテルのフロントだ。と感じながら、事情を説明して見学をお願いした。

実はこの施設を始めとして、連続で3つの施設を見て回るが、全て行き当たりばったり、つまり予約を一切せずに訪れた。大半は事前予約となっていたにも関わらず。しかし全ての施設で、大変丁寧に対応していただいた。これは流石としか言いようがない。全てその施設の責任者と思われる方が、説明と案内をして下さった。

逆を言えば介護が、必要である人には切実であり、一方で完全なビジネスのサービス産業となっている事を示している。しかもこれをどう言う位置づけでとらえるか、それが多少なりわかって来た。

DSCF4455 DSCF4459 左:食事メニュー
2つのメニューから選べる。食事する時間が決められてはいるが、一斉ではなく、且つ自室への配膳も可能。

右:イベントメニュー
これも楽しいイベントが満載。但し有料もあり。
DSCF4461 DSCF4464 クラブのイベント紹介・活動案内
これは素晴らしい。ヘルパーの方の熱意と大変さが伝わってくる。書道や映画案内等その活動は多岐にわたっており、ひたすら職員の方の誠意が伝わってくる。
DSCF4467 DSCF4470 左;個室
介護ベッドとタンスと椅子は備え付け。もちろんエアコンや照明は標準。

右:食堂

実際は、余りにも多くの施設があり、お金とサービスの形態の多様性に驚く事になる。

前置きが長くなったが、この最初に訪れた所の印象は大変素晴らしかった。の一言に尽きる。ある程度お金があれば、こう言う生活が可能であると言う事を理想的に実現してくれた施設とサービスではないかと思う。個人のわがまま(集団で生活はするが、個人の生活が尊重される)をサービスで対応する意味で言えば、かなり理想に近い。もちろんお金次第とはなるが、それを前提としたシステムと言う意味でも理想だ。

この個人の尊重と集団の生活そして経費をバランスに掛けるとこれがなかなか難しい所となるのだろう。そしてこの辺は入所される方の性格と言うか人生観が大きく影響すると今更ながら考えさせられる。

これは介護と言う性格はあるが、セカンドライフと同じで、残りの人生をどう生きるか?これが大きく意味を持つのではないかと思う。この答えは、私もまだ出せていない。しかし、この介護と言う条件を受け入れた中で考えると、思った以上に答えは、残念ながら、少ない。

  1. 理想とは、お金(入居一時金)をかければ良いと言う物でもない。
    しかし現実には、お金が掛かるのは間違いない。
    しかしそれを、手の届く範囲で、実現しているのは理想的かも知れない。
    しかし、それでも一般的には高額と思われるのはなぜなのだろう?
    しかし、ここより遥かに高額な施設があるのを知って驚く。しかもここの約3倍の施設があった・・・。
    ※月額支払い料金は、家賃+管理料+食費となるが、本有料施設の場合は、15万円~25万円となりそうだ。むしろこちらの方が実際は問題となると思うが。
     
  2. 個人対応の高級なサービスとは、高級ホテルの様なサービスではない。
    これが一番と思えるかは私にはわからない。これは善し悪しだろう。
    しかし、私は好きではないが、これが最高のサービスであるのも確かだ。
    しかし、毎日高級ホテルに泊まっている事を考えると、緊張する。身の回りにも気を使う。など気楽になれない事を考える私は、庶民の証拠か?

この施設でも、理想的とは言いながら、今住んでいる所との比較でどうしても、問題となりそうなのが、個室とは言いながらその部屋の広さだ。ここは約18㎡だが、この中に洗面所とトイレとクローゼットがあり、ベッドがある部屋の広さはどうしても限られる。そう言う意味でもホテルだ。もちろんこの施設は2人用の部屋もあり、大きさは約倍となる。これを一人で使う事も出来る。しかし一時金も月額使用料も大変高額になる。この個室の広さがどうなるか?これは他の施設がどうなっているか?これもその後の資料で分かる事だが・・・。

さて、実際にここの施設だけでは判断できないので、更に2つの施設を回ったが・・・。


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