竹内しげやす 市政チャレンジ日記

新米議員から四期目を向えて市政にチャレンジする奮戦記。
一歩一歩目標に向け前進する日々の行動を日記風に。

経済委員会行政視察 (近江八幡市)

2016年11月11日 | 行政視察&要望活動・研修勉強会
平成28年11月8日(火)~9日(水)
蒲郡市議会経済委員会の行政視察を行いました。
・近江八幡市の風景計画について
・びわこボートの競艇事業について

近江八幡市では、副議長の北川様より歓迎のご挨拶を頂きました。

会議の様子


パワーポイントを使っての説明でした。


水郷のまち 近江八幡市の風景
景観法に基づく「水郷風景計画」を平成17年9月1日施行(平成28年10月1日 区域拡大)

 風景計画とは、市民・事業者の皆さまのご理解とご協力のもと、風景を生かした誇りあるまちづくりを推進するための基本となる計画です。
 風景計画では、周辺の風景と調和した建物などを誘導するため、一定規模の建築行為などを行う際の基準(風景形成基準)を設定しています。
 風景計画区域内において、一定規模の建築行為などを行う場合は、風景形成基準に従って良好な風景が形成されるように、景観法に基づく届出が必要となります。


景観法に基づく「伝統的風景計画」を平成19年10月1日施行
~ 歴史・文化の積み重ねとして引き継がれてきた、いぶし銀に輝く品格ある風景(まち)を人々の心の姿とともに継承する ~




風景計画策定の基となった八幡堀の復活!・・・市民の活動によりよみがえった八幡堀

<歴史的経緯> 
八幡堀は天正13年(1585年)に豊臣秀次(秀吉の甥)が八幡山に城を築き開町したことに始まります。秀次は、八幡堀と琵琶湖とを繋ぎ、湖上を往来する船を城下内に寄港させることで、人、物、情報を集め、さらに楽市楽座制を実施することで城下を大いに活気づけました。

<八幡堀の汚染>
 八幡堀(全長4,750m)は交通路や生活の場として長らくその役目を果たしてきましたが、生活形態が変わりだした昭和30年代もなると、八幡堀は市民にとって忘れ去られた存在となり、やがて無用の長物から公害源となりだしました。
 当時は高度成長時代であり、時代の波に近江八幡市としても乗り遅れることのないようにと、区画整理や工場誘致等の都市基盤整備に躍起になっていました。加えて、琵琶湖総合開発による琵琶湖の水位低下や生活排水の質的変化により、その荒廃は進む一方でした。
 昭和40年になると、八幡堀に堆積したヘドロは1.8メートル、総量50,000立方メートル、蚊やハエの発生源や市民による不法投棄の場所と成り果て、地元自治会は衛生的観点から署名を添え駐車場や公園等への改修要望を市に陳情しました。

<市民運動の高まり>
 このような状況の中、昭和47年に近江八幡青年会議所が「堀は埋めた瞬間から後悔が始まる」を合い言葉に全市民へ浚渫と復元を呼びかけました。これは、「観光目的ではなく、今現在、我々が存在するのも八幡堀があったからであり、まちの歴史が詰まった堀を守らなければならない」と言う思いからでした。

 しかし、埋め立ての予算は既に国によって計上されており、市民も1日も早い改修を望んでいるような状況の中では、保存運動はいわば孤立状態を招きました。このような中で、青年会議所は昭和50年に「死に甲斐のあるまち」をまちづくりのコンセプトにした新たな運動を展開します。これは、働き甲斐のある場所や生き甲斐のある場所は数カ所あっても、どんな人間でも死ぬ場所はひとつしかなく、人が死を迎えるに当たりこの町で生涯を終えることに後悔しないような町と言う意味です。

 青年会議所は県土木事務所等との折衝を続ける中で、毎週日曜日に会員自らが八幡堀へ入り自主清掃を始めます。当初は、清掃作業を横目にヤジを飛ばす人やゴミを捨てていく人も存在する中、めげることなく活動を続ける彼らに、やがて市民の目も変化してきました。パンや牛乳を差し入れてくれる人、清掃作業を手伝う老人会の人、自社のダンプやユンボを貸出してくれる建設業者等々で、しだいに堀端は賑わうようになりました。また、常々意見対立を繰り返してきた行政職員も市民の1人として参加する人が現れるなど、この活動はいつの日か近江八幡市の誇りを取り戻す事業として共感の輪が広がり始めました。
 昭和50年9月になり、ついに滋賀県は進みかけけていた改修工事を中止、国にその予算を返上することになりました。


近江八幡市議会本会議場を見学させて頂きました。・・・まさに市民協働での取組だと感心いたしました。近江八幡市議会副議長・事務局の皆様方はじめ関係各位の方々に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。
 




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