上海帰りのリルです。

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セカチューと上海蟹

2004-10-21 17:11:54 | 日本語の授業
 今日も会話の授業。教科書のトピックは「テレビ」。
でも「なんとなくつまらない。」と言っている人に
「面白そうなこと」「おいしそうな食べ物」「楽しそうなこと」…などを勧めて元気がでるようにするという内容にしました。
「~そう」と言わせるのが課題です。
「面白いそう」と「面白そう」のちがいは
頭ではわかっていても会話の中で間違うことがあるから
そこを注意するのがポイントですね。

 授業が終わってお昼を食べてから弁論大会代表のSHさんに会いに
W先生の部屋へ。

 実は昨日もSHさんに会って、そのとき原稿を預かったんだけど、
私が悩んじゃって。

 なんかねぇ、SHさんの原稿になかなか自分の経験が
出てこないんですよ。

 昨日部屋で話のネタはないかなぁ…って
インターネット見てたら映画「世界の中心で、愛をさけぶ」が
韓国でヒットしてるというのを見つけました。日本でもヒットしました
よね。へぇ、この映画の監督「ラブレター」の助監督だったんだ。
テーマはどちらも「純愛」ね。
 あと韓国でがんばってる友達のブログ。ちょっとした習慣の違いが
ストレスになってたけど、韓国人の友達と話して気持ちを聞いて
「そうなのか!」と思ったら平気になったという話。
日本人って我慢しちゃうからねぇ…、ストレス溜める前に
その国の人と話したほうがいいんだな。
 あ、そうだ!この前英語の先生達と食事したとき上海蟹食べたとき
私が食べにくそうにしてたら、隣のやさしい女の先生が食べ方を
教えてくれたの。殻ごとしゃぶって身を食べて殻を出せばいいって。
一度口に入れたものを出すのって抵抗あるでしょ、日本人は。
でもそうやって食べないとおいしくないのよね。まねして食べたら
おいしかった(^_^)
この話使えないだろうか…。

 ↑のような話をSHさんにして、「セカチュー」がブームになった
ってことは純愛に今の日本人も感動したってこと。「好き」が原動力
になるってこと(SHさんが日本語を専攻したように)、
実際は上海蟹の食べ方みたいに知らないせいでうまくいかないこと
がある…「そういうときSHさんは日本人に教えてあげてよ」って
お願いしました。

 まずは日本人の友達に話すところから始めて
そのうち私の友達みたいにホームページをつくるのもいいね。
最初に夢を訊いたとき「スタジオ」を作りたいって言ったでしょ。
ドラマを制作したいってことでいいかな?  
「ドラマを作りたい」って気持ちを忘れなければね、
異文化のやりとりの中にドラマのアイディアはたくさんみつかると
思う。それを元にいいドラマを作る…日本人が中国を好きになるような
…ってそういうふうにまとめたらどうだろう?

 ほとんど私が話してるようでしたが、そのうち日系企業でアルバイト
したときに「中国人は声が大きい。」と言われたという話がでてきて
…。中国では声が大きいって悪いことじゃないんだよね、日本ではバスや電車の中ではいつもより小さい声で話すようにするんだけどって
話しました。

 まぁ、そんな話し合いのあとSHさんにまた原稿を書き直して
もらうことにしました。W先生も「それでいいですよ。」と
おっしゃっていたし。SHさんの表情が昨日より明るくなったのが
よかったわ。

 このごろ私がSHさんの件でおろおろしてるので

  夢はまず見なければかなわないからね。

と励ましメールくれた人ありがとう!
上海で日本語教師として学生に夢について語ってることが
私にとっては夢のようです。 

会話「テレビ」

2004-10-19 20:50:30 | 日本語の授業
 会話の授業。教科書の会話は中国人の学生と日本人の留学生が
テレビを見ながら「おもしろくないなぁ。」「ああ、僕もさっきから
なんとなく見ているんだけど。」とつまらない!
 そこで、前回と同じように 会話文のなかから表現を抜き出し、
それを使って別の会話を今日はグループで作らせました。

 抜き出した表現も
 「~でもあればいいんだけど」「とてもあんなには」
 「これはたしか…」「面白そう」「つまらなそう」…
 となんだか消極的な言葉が多い。

 話のトピックは「最近面白いことがない」と言っている友達に
何か面白いことを勧めて、「面白そう。」と言わせる。

 ちょっと難しかったかな。
会話の相談中ひとつずつグループをまわったら、困ってたグループも
あったので「面白いテレビ番組を友達に勧める」でもいいことに
しました。

 テレビ番組と言えば、アニメや日本のドラマです。アニメは新作が
どんどん入って来ているのに比べて、ドラマは「東京ラブストーリー」
なんて元祖トレンディドラマを知っているのが不思議。

 「お勧めデートコース」を話した女子グループは「新天地」
「映画館」と例をあげたあと「公園が安上がりでいいんじゃない?」
とまとめたのが面白かった(^_^)

 そういえば、
先週もうひとつの会話クラスであった質問。
「日本の大学生は先生のいる前ではキスはしませんか?」
…ってことはするんだ…この子達は。
「え?カップルが先生の前で?」とドギマギ。
先生何あせってんのぉ?…って顔で見る学生達。
あ、質問したのはとてもかわいい女の子で
けして私を困らせようとした感じではないの。
「私が学生の頃はなかったけど、今はわからないなぁ。」
と答えてしまいました。

 どなたか日本の大学生の様子を教えてください。

ラブレターを書かせる

2004-10-18 17:59:23 | 日本語の授業
 今日はW先生と私とSHさん3人で弁論大会の原稿について話し合い。

 M先生は「船頭が多いと混乱させちゃうから。」と
今日の話し合いには加わりませんでした。でも昨日M先生に
「SHさんがW先生になんか言われたら間に入ってやってください。」
と頼まれたんですよ、私。W先生は頭の回転が速くて自分の考えを
バババーッと言うから圧倒されちゃうの、SHさんも、私も(^^;

 この週末私ももう一度SHさんの話の組み立てメモを見たり、
彼女との会話を思い出したりして彼女の言いたいことを考えてみました。
映画「ラブレター」のどこに感動したか質問したときSHさんは
「初恋の美しさ」って答えたんだよね。…これって、
日本独特のものではない…でもそれに感動した…
日本と中国の文化の違いを言う前に、ここのところ
を言うのがポイントだな…と。

 約束の時間にSHさんと2人でW先生の部屋へ。
先にSHさんの原稿を読んでいたW先生、その内容のだめなところを
一気に話し出す…。ちょっとちょっと。私まだ原稿見てませんから。
SHさんから原稿をもらい、それを黙読する間もW先生は話し続ける。
曰く「夢のホームページを紹介しているけど、『そこで何をしたいのか』
がない。」と。SHさん、今度はW先生の意見を入れて書いたのね。
そうしたら、伝えるべきメッセージがなくなっちゃった。

 さて、私の出番。「映画のタイトル『ラブレター』にからめるのは
どうでしょう?私から日本へ向けてのラブレターってことで。」
「S先生得意そう!」とW先生。SHさんも微笑む。
SHさんに「ほら、『ラブレター』見たときに感動したのは初恋の
美しさだってSHさん言ったでしょ。日本人も中国人も感動することは
同じだってことを伝えたらどうかなぁ。両国の文化が違うって
ことはメディアが伝えてるから。大切なのは心だ、心が伝われば
文化の違いを理解しあうようになる…ってふうに。
だから、私が作る映像は日本への『ラブレター』だと。」

 W先生「あ、『ラブレター』っていいね。発表のときに
『ラブレター』ってタイトル言ったら、聴く人が「え?」って
思うから。日本に向けて言いたいことをラブレターに書く。
そうしましょう。水曜日までにそれで原稿書いてきて。」と言う。
SHさんもニコニコ…気に入ってるみたいだ。よかった。

 今度は私の得意分野にしちゃったようで…でも、
「声優になりたい」って発言や、好きな映画「ラブレター」
子供のとき好きだったのは「ウルトラマン」…ってことからも
「私の仲間」って気がする。

 また水曜日W先生とSHさんと私の3人で会います。

アメンボ赤いな

2004-10-16 22:58:19 | 上海つれづれ日記
 一年生の日本語担当の先生から「一年生の発音練習用に」と
北原白秋の「五十音」を読んで録音するように頼まれました。
「アメンボ 赤いな アイウエオ…」ってやつです。
日本でもよく演劇部の発声練習なんかに使うんじゃないかな?

 私は「趣味で」ミュージカルに出たりしてますが、これをちゃんと
読んだことがありませんでした(^^;

 録音といったって、部屋でひとり小型のテープレコーダーに
向かって録るんですよ。でも緊張する!
声を出して練習しているうちになんだか
異国の地で「アメンボ 赤いな アイウエオ!」と言ってる
シチュエーションがおかしくなっちゃった(^^)

 で、声優の養成所時代の先生(今も現役バリバリの声優さん)に
メールしました。

 すぐに励ましのメールが来て、そこに「俺その詩知らないもン。」
って書いてあった。あ、いいんだ、知らなくても。

 おかげで緊張せずに「笑声」で録音できました。

弁論大会の原稿作り

2004-10-15 16:36:42 | 日本語の授業
 弁論大会代表のSHさんが第一稿を書いてきました。
おとといSHさんとM先生と私の3人で話したことを盛り込んで
書いてきたものです。

 実はM先生がカードに起承転結の骨組みを箇条書きにしたものを
彼女に渡していたのでした。「これは僕の考えだから、あなたの考えに
合わなかったら捨ててください。」と言ってはいたのですが。

 彼女が原稿を読んでくれたのを聴いた私の感想…私とM先生が話した内容盛り込み過ぎです。せっかくの「夢」が何であるのか、語る部分が少なくなってしまっている。

 今、すごーく反省してます。私が話したファンタジー話と
M先生の理論で組み立てた話ってちょっとチグハグかも…。
でも、私が聴き手だったらもっと彼女自身の夢を聴きたいよ。
主題は「私の夢」なんだから。…っていうことにどうしてM先生と
2人で話してるときに気づかなかったかなぁ…。

 SHさんにはもっと夢は何かを語ることと、日本と中国の問題点だと
思う「お互いによく知らない」ということは、例としてアルバイトで
の体験を入れるように言いました。SHさん不安顔で「長くなりますね。」と。で、原稿の削れると思うところも言いました。
そして「M先生と(中国人の)W先生とあとで話して
また電話します。」ということに。

 W先生に会ったら、「作文見ました。前置きが長すぎて、夢がなかなか
出てこない。夢が何なのか書くようにさっきSHさんに言いました。」
とのこと。
「あの理論の部分はM先生が話をした内容なんですよ。」と
言い訳してあげちゃう私。
「理論は要りません。」と私より早口の日本語できっぱり、さっぱり。
話し方だけじゃなく、頭の回転も恐ろしく速い方なんですよ。
スーパーウーマンなの、W先生。

 まず、私が自信を持とう!
夢を語るとか、感動を伝えるとかは私が大切にしてきたことだもの。
私、年上のM先生に遠慮してたのかもしれないなぁ…。
(今、これ読んで「えー!!遠慮?」って思ってる人いるでしょ?)
W先生も「理論は要りません」って言ったんだから、その部分を
バサッと削る方向に作戦変更だな。
あとでSHさんに電話したときにそう言ってあげよう。

 また月曜日にSHさんに会います。