昨日は、日曜の晩なのに、教室ひとつの使用許可を取って、アテレコごっこをしました。
視聴覚教室が借りられなかったのですが、自前で日本から「こんなこともあろうかと」プロジェクターを持って来ていた隣のM先生が、PCとそのプロジェクターを貸してくださいました。(本当にお世話になりました。)
M先生のプロジェクターで、教室の白い壁に画面を映して、マイクはなし。その教室はとても声が響いてしまう…という悪条件。でも、上海最後の思い出にやりたいと思ったの。
休みの日だっていうのに、3年生を中心に30人以上も学生が集まってくれました。
演目は「フルメタル・パニック?ふもっふ 第2話」、声の出演は、私と初演のときからの私の相棒SJくん、そしてゲストのTさん。
まず、ヒロインとその他女役全部を私、ヒーローをSJくん、男子クラスメート、最後にちょっと出てくるおじいさん先生をTさん、という配役で、元の声・音も流して、それに重ねるように、一回やってみました。
…一応、みんな拍手してくれましたけど…元の音が響いちゃって、私達の生の声はマイクなし…これじゃ、「ごっこ」と言えども、「アテレコ」を見せたことにならないよ(T。T)
思わず、音出してくれてた学生(いつも黒板を消してくれてたSKくん)に「もう一回、今度は音、消して。」と言う私。「え!そんな、できません。」と相棒SJくん…、「主役、ダメもとでやってみる?」とTさんに出演交渉、「ダメもとでな。」とOK。「他は私がやる。SKくん、音、全部消して、もう一回お願いします!!」
私、こういうとき、なんか、スイッチ入ってるのね。そのテンションのまま、学生達全員に。
「もう一度、今度は、元の音を全部消してやります。それで、STさん(主役をやってる声優さん)のファンのみなさん、ごめんなさい。今日は、主役をMTがやります!」
そして、元の音がまったくない状態でもう一度。Tさんはほとんどリハーサルなしだったので、ちょっとズレズレのところもあったけど、やっぱり、素人じゃないから、余裕あるよね。学生達はみんな私のファンだし^^終わったあとは、拍手!拍手!!
学生達から、私もM先生もプレゼントをもらいました。M先生はお茶がお好きなので、茶器セットを、私は、額に入ったおしどりの絵を描いた卵
をもらいました。
「ありがとう。もうこの先、一生夫婦でアテレコなんてやることはないと思いますけど、このおしどりのように仲良く暮らしたいと思います。」とお礼を言いました。
あとは、いろんな学生達と写真を撮りました。学生達が隣に来る度に、ひとりひとりについて、私がTさんに「この人は~で…」と説明しました。
タクシーで、宿舎のほうまで帰って、門の前のM先生と私がほとんど毎日行ってた喫茶店で、M先生とTさんと私で、その店のパンを食べながら、コーヒーを飲みました。このとき8:30頃。晩ご飯、食べ損なっちゃったのよね。
タクシーの中で、「あ、SJくん、2回目のアテレコに参加しなかったから、落ち込んでるかも。Tさん、あなたが、ほめてあげなくちゃ。あとで電話しよう!」と言ってたの。
で、その喫茶店で、M先生がケイタイで、SJくんのケイタイにかけてくれる「Tさんから、お言葉があるから。」とTさんにケイタイをパス。
Tさん、ちゃんとまじめにほめてあげて、「なんか、すごい緊張させちゃったよ。」と私にケイタイをパス。
「なんか、緊張させちゃってごめんね…今日はありがとう。うん、うん、私も、もう一回アテレコ会ができてうれしかったよ。じゃ、M先生にかわります。」と、M先生にパスしたのに、もう一度M先生から、私にパス。
「あ、はい、かわりました。」
「あの…ずっと日本語勉強してきて(SJくんは中学校から日本語を勉強しています。)、アニメの話ができる先生は初めてだったし、アテレコをやるのは僕の夢でしたし、大学生になって、この小さい夢がかなって……だから、先生の声、もう少し聞いていたくて。」
ズキュン。
「あ、やだ。そんなこと言うと、あたし泣いちゃうよ…」でも、TさんもM先生もいるので、涙ひと粒だけでこらえる。「でも、あなたは、将来、きっと日本に来ると思うから、東京に来るときには、連絡ちょうだいね!」「はい!必ず、行きます。」「じゃあね。またメールちょうだいねー。」
隣でTさんが、「東京へ来たら、秋葉原連れてってあげればいいじゃん。メイド喫茶とか2人で行ってきなよ。」と言いました。
帰国前日の思い出として…あまりに私らしい晩でありました。