上海帰りのリルです。

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今日帰ります。

2005-06-27 12:08:01 | 上海つれづれ日記
 今日の午後、外事処のL女士が手配してくれた迎えの車が来て、空港まで送ってもらいます。

 ちょびっと、かぐやひめ気分だな^^

 昨日のアテレコ会には、3年生を中心に30人以上も学生が集まってくれて、学生が相談して買ってくれたおみやげまで、もらっちゃって、すごーく、嬉しかったです。

 でも、みんなの前では、泣きませんでしたよ。

 このブログを読んでくださった方々、ありがとうございます。

 上海からの書き込みは、これが最後です。

上海最後の思い出

2005-06-27 11:59:30 | 上海つれづれ日記
 昨日は、日曜の晩なのに、教室ひとつの使用許可を取って、アテレコごっこをしました。

 視聴覚教室が借りられなかったのですが、自前で日本から「こんなこともあろうかと」プロジェクターを持って来ていた隣のM先生が、PCとそのプロジェクターを貸してくださいました。(本当にお世話になりました。)

 M先生のプロジェクターで、教室の白い壁に画面を映して、マイクはなし。その教室はとても声が響いてしまう…という悪条件。でも、上海最後の思い出にやりたいと思ったの。

 休みの日だっていうのに、3年生を中心に30人以上も学生が集まってくれました。

 演目は「フルメタル・パニック?ふもっふ 第2話」、声の出演は、私と初演のときからの私の相棒SJくん、そしてゲストのTさん。

 まず、ヒロインとその他女役全部を私、ヒーローをSJくん、男子クラスメート、最後にちょっと出てくるおじいさん先生をTさん、という配役で、元の声・音も流して、それに重ねるように、一回やってみました。

 …一応、みんな拍手してくれましたけど…元の音が響いちゃって、私達の生の声はマイクなし…これじゃ、「ごっこ」と言えども、「アテレコ」を見せたことにならないよ(T。T)

 思わず、音出してくれてた学生(いつも黒板を消してくれてたSKくん)に「もう一回、今度は音、消して。」と言う私。「え!そんな、できません。」と相棒SJくん…、「主役、ダメもとでやってみる?」とTさんに出演交渉、「ダメもとでな。」とOK。「他は私がやる。SKくん、音、全部消して、もう一回お願いします!!」

 私、こういうとき、なんか、スイッチ入ってるのね。そのテンションのまま、学生達全員に。

 「もう一度、今度は、元の音を全部消してやります。それで、STさん(主役をやってる声優さん)のファンのみなさん、ごめんなさい。今日は、主役をMTがやります!」

 そして、元の音がまったくない状態でもう一度。Tさんはほとんどリハーサルなしだったので、ちょっとズレズレのところもあったけど、やっぱり、素人じゃないから、余裕あるよね。学生達はみんな私のファンだし^^終わったあとは、拍手!拍手!!

 学生達から、私もM先生もプレゼントをもらいました。M先生はお茶がお好きなので、茶器セットを、私は、額に入ったおしどりの絵を描いた卵
をもらいました。

 「ありがとう。もうこの先、一生夫婦でアテレコなんてやることはないと思いますけど、このおしどりのように仲良く暮らしたいと思います。」とお礼を言いました。

 あとは、いろんな学生達と写真を撮りました。学生達が隣に来る度に、ひとりひとりについて、私がTさんに「この人は~で…」と説明しました。

 タクシーで、宿舎のほうまで帰って、門の前のM先生と私がほとんど毎日行ってた喫茶店で、M先生とTさんと私で、その店のパンを食べながら、コーヒーを飲みました。このとき8:30頃。晩ご飯、食べ損なっちゃったのよね。

 タクシーの中で、「あ、SJくん、2回目のアテレコに参加しなかったから、落ち込んでるかも。Tさん、あなたが、ほめてあげなくちゃ。あとで電話しよう!」と言ってたの。

 で、その喫茶店で、M先生がケイタイで、SJくんのケイタイにかけてくれる「Tさんから、お言葉があるから。」とTさんにケイタイをパス。

 Tさん、ちゃんとまじめにほめてあげて、「なんか、すごい緊張させちゃったよ。」と私にケイタイをパス。

 「なんか、緊張させちゃってごめんね…今日はありがとう。うん、うん、私も、もう一回アテレコ会ができてうれしかったよ。じゃ、M先生にかわります。」と、M先生にパスしたのに、もう一度M先生から、私にパス。
 
 「あ、はい、かわりました。」
 「あの…ずっと日本語勉強してきて(SJくんは中学校から日本語を勉強しています。)、アニメの話ができる先生は初めてだったし、アテレコをやるのは僕の夢でしたし、大学生になって、この小さい夢がかなって……だから、先生の声、もう少し聞いていたくて。」

 ズキュン。

 「あ、やだ。そんなこと言うと、あたし泣いちゃうよ…」でも、TさんもM先生もいるので、涙ひと粒だけでこらえる。「でも、あなたは、将来、きっと日本に来ると思うから、東京に来るときには、連絡ちょうだいね!」「はい!必ず、行きます。」「じゃあね。またメールちょうだいねー。」

 隣でTさんが、「東京へ来たら、秋葉原連れてってあげればいいじゃん。メイド喫茶とか2人で行ってきなよ。」と言いました。

 帰国前日の思い出として…あまりに私らしい晩でありました。

上海らしい景色

2005-06-26 16:35:56 | 上海つれづれ日記
 昨日の晩Tさんが来たので、今日は2人で、「上海らしい景色」を見に行くことにしました。

 でも、外は気温35℃ぐらい…たぶん(^^;お散歩びよりとは言えません。

 せめて、浦東の高層ビル群を見なくちゃね…と思ったので、地下鉄に乗って、金茂大厦へ行きました。

 54階のグランドハイアットホテルのロビーで、窓際に座って、龍井茶(ロンジン茶)を飲みました。窓の外には、高層ビルとあの小さい○と大きい○を繋げたようなテレビ塔(東方明珠)、下を流れる黄浦江。

 今晩は、アテレコのまねごとをする予定もあるので、あんまり無理せず、帰って来ました。

 でも、上海駅前の太平洋百貨店で、しっかり、チャイナドレスは買いました。ノースリーブのロングで、色はピンクです。いつ着るんだろ…?でも、上海の思い出ですから(^^)

 では、そろそろ、出かける準備を…。

紹興へ行ってきました。

2005-06-24 23:27:11 | ノンジャンル
 帰国前に「学生といっしょに旅行がしたい」とM先生と言っていて、学生に話したら、「旅行が趣味」というZさんとその仲良しのJさんがつきあってくれて、「魯迅の故郷 紹興」へ行ってきました。昨日、今日で、一泊旅行。

 M先生の強い希望で、魯迅故居を中心に魯迅ゆかりの場所をめぐりました。Zさん、Jさんの添乗員&ガイドぶりもすばらしかったです。

 昨日の晩は、魯迅の小説にも出てくる咸亨酒店に行きました。
地元の料理をいろいろ頼んで、もちろん、紹興酒も。学生2人はまったくお酒を飲まない人で、M先生もあんまり飲まないのね。だから、「一杯だけ。」って頼んだのに、ご飯茶碗の大きさの器になみなみとそそがれてきたのにはビックリしました。

 おいしかったですー!コクがあって、氷砂糖を入れなくても甘いんですよ。これが本物なんだーって思いました。もちろん、お茶碗一杯全部飲みました、私は^^(M先生、途中でギブアップ)

 今日、蘭亭そばのお土産屋で、20年物の紹興酒をお店の人が150元と言うところ、Zさんに値切ってもらい、120元で買いました。「本物なら、お買い得」だそうです。

 きっと、本物だと思います。

卒論答弁会

2005-06-22 22:47:18 | 卒論指導
 昨日は卒論答弁会でした。

 4年生を10人ずつぐらいのグループに分けて、1グループにつき先生は3~5人。各教室に分かれて行われます。

 3年生の希望者はこれを傍聴することができます。
「来年卒論を書くときの参考になるから、見ておいたほうがいいよ。」と隣のM先生はけっこう熱心に3年生に声をかけていました。そのおかげもあって、今年は例年に比べて傍聴者が多かったようです。

 まず、学生が卒論概要を話し、そのあと先生が学生に質問をし、学生が答える、という手順で、学生ひとりにつき、15分ずつぐらい。まぁ、長くなる学生もいましたけど。

 私とM先生はW先生がリーダーの組に入れてもらいました。
10人の学生のうち、私が指導を担当した学生が3人入っていました。
それぞれのテーマは、「日本のマンガがわが国に与えた影響」と「中日アニメ産業の比較」と「韓国映画産業発展の原因」です。

 あれ?っと思った方…そうなんです。本当は日本語科の卒論に「韓国映画」はおかしい…でも、当初日本映画と韓国映画の比較を考えていたのが、調べるうちに「やっぱり、私は中国人だから、中国の映画産業と比較したい」と学生が言い、それを私がOKしてしまったの。論文の中に少しは日本映画と比較する文も出てくるんだけど、私とW先生以外は全文を読んでいないしね…。

 W先生が、「韓国映画」をテーマにしたKRさんには
「どうして日本語科なのに韓国映画をテーマにしたのかと思ったんですけど、なるほど、今日本は韓流ブームです。日本で韓流ブームが起こったのは、あなたはどうしてだと思いますか?」と質問しました。
KRさん、ちょっと緊張して、最初質問の意味をとり違え、日本映画と韓国映画の違いなど話しだし……KRさんの目の前に座っていた私、思わず、「ちょっと待ってください。日本で韓国ブームが起こったのは、どうしてですか?」と助け舟を出してしまう…ほんとは、こういうのダメなんだよね…でも、そのあと、KRさんはどうどうと答えました。
「そのきっかけになったのは『冬のソナタ』ですが、『冬のソナタ』はストーリーだけでなく、その背景になる景色が美しい。アジアのドラマの中で韓国ラブストーリーの背景は一番美しいと思います。」主観的すぎる答えなんだけどね。なんか、正直でいいなー。

 アニメの2人には、主に私から、質問しました。だって、ほら、私が一番よくわかってるから。この2人は、卒論指導中、私との日本語の会話で不自由しなかったので、安心してたのに、すごーーーく緊張してました。

 「いろいろな国でアニメーションが作られているなかで、日本のアニメが、中国の若者に人気がある理由はなんですか?」(ほら、ストーリーとキャラクターの魅力だって、私に話してたよね、あれ、答えてよ…と思いながらの質問。)
Kくんの答えは、「中国と日本はベースになる文化が似ているからだと思います。」でした。(あれ?それじゃ、アメリカやフランスで日本のアニメが受けてる理由は…?)と私は思ったけど、隣の(このときは席が隣だった^^)M先生は大きくうなずいてた…ま、いいか。

 このブログにも載せたイラストの作者SBさんには
「中国アニメ産業の一番の問題点はなんだと思いますか。」
「作り手が『アニメは子供の物』という観念を持っていることだと思います。」(おおー!あなた、そう言ってたよねー。日本語も完璧です。)

 この2人のいいところは答えが短いところなのよ。短くて、的確。日本に留学していたという学生は確かに言葉はなめらかだけど、だらだら話し過ぎ……これは、私の好みの問題かもしれないんだけれど。

 なんか親ばかみたいなコメントになってますね(^^;

 私はね、卒論を書くとき指導した学生に質問できて、その答えっぷりも見られて嬉しかったけど、指導を担当した学生をひとりも見られなかったM先生はつまらなそうでした。M先生もかなり……ですから。

 このあと、それぞれの学生の答弁を評価する書類を書いて、日本語科事務室に提出して、私の上海大学での仕事は終わりました。

 おつかれさま、私。