上海帰りのリルです。

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世界一高いホテル

2004-11-30 19:35:25 | 上海つれづれ日記
 世界一高いところにあるホテルに行ってきました。

 上海というとテレビや雑誌でよく見る大きい○と小さい○を繋げたようなテレビ塔の近くにそびえてる88階建ての金茂大厦にあるホテルです。

 実はそこには弟の高校時代からの友達が勤めていて、弟から「すごくいいやつだよ。何かのときにはきっと力になってくれるはず。」とメールアドレスを聞いていたのでした。
 
 で、ちっとも「何かのとき」じゃないのに、「たまには『街』で優雅なランチが食べたいのですが、ひとりでもOKですか。」とメールしたら、「見学がてら、一緒にランチを。」と返事をくれたの。

 ホント、私ってずうずうしいなぁ…と思いながらお言葉に甘えてしまいました。

 たまには「おしゃれしてお出かけ」もしたいのよね。
今日の服装:昨日ユニクロで買った薄手の白のタートルセーター、黒のパンツ、地下鉄の駅の中で80元で買った黒のパンプス、千鳥格子のシャネル風(実はKANEKO ISAOの)ショートジャケット。
でも、黒のバッグがなくて、ピンクの小さいボストンバッグ型(しかも素材はビニール!)に地図、手帳、お財布などを入れてでかけることに。
どこか足りない感じのおしゃれがシャンハイニーズっぽいのよ、たぶん。

 バスと地下鉄を乗り継いで40分くらいかな。地下鉄の駅を出てからも安心。絶対迷わないくらい目立つ建物だもの。でも、あのゴーーージャスなホテルにバスと地下鉄で行く人も珍しいんだろうな…と思いつつ、金茂大厦に向かって歩きました。

 入口がいくつかあるのですが、ホテルへは3番入口から。エレベーターで54階にあがるとフロントがあります。一番手前のコンシエルジュデスクで、そこにいた男性にNさんの名前を言ったら
「Ahー、Nさん!Just moment please.」と言って
すぐに電話で呼んでくれました。

 Nさん、さわやかな笑顔で現れて、「Sさんですか。」と。
「いつも弟がお世話になっています。」ペコリ。「いえいえ こちらこそ。」なんてやりとりのあとNさんが名刺をくださる。あん!私ったら、
せっかく作った名刺忘れてきてるし(^^;

 そのあとNさんについてホテル内見学。スタンダードルームの中も見せていただきました。うわー!素敵。モダンなんだけど、家具や置かれてる
茶器なんかが中国風なの。当然、眺めもいいのよね。特に外灘が見えるお部屋はお値段も高いのだけど、追加料金を払ってもそちらを希望するお客様も多いのだとか。

 エグゼクティブフロア(他の名前だったかも)、スポーツジムなどをまわってエレベーターで上の階へ。まんなかが吹き抜けになってるのね。
「高いところ大丈夫ですか?」と言われて「はい。」と言って下を覗いて見たんだけど、コワいくらい。

 「ランチは何がいいですか。和食、中華、イタリアン、グリルとありますけど。」と訊かれ「お勧めは?」と言ったら「全部お勧めです。」と。
「あ(^^)そうですよね。中華以外がいいんですけど。」「じゃ、イタリアンにしましょう。」レストランの場所も順番に案内してくれて、イタリアンレストランへ。オープンキッチンなの。もちろん、外も見えて、夜
来たら、雰囲気いいんだろうなぁ…って思います。

 生ハムとフリッターの前菜と、私はイカとトマトのスパゲッティ、Nさんはステーキを注文しました。
まず、出てきたパンに感動!まわりがカリッ、中がフワッでちゃんと味があるパン。オリーブオイルつけて食べようっと。
スパゲッティはまあまあでございました。でも、Nさんがパンを食べるときバルサミコも頼んでくれたので、オリーブオイル&バルサミコで食べた
パンがおいしかったんですよ(^^)ホテルで焼いているんですって。
「うちはパティシエが日本人なんです。だから、デザートもお口に合うと思いますよ。」なんて言ってくれちゃうから、食後にクレープシュゼットまで頼んでしまいました。カプチーノも。

 弟が言ったとおり本当にNさんはいい人なのでした。ペラペラしゃべるって感じじゃないのに話しやすいの。弟の友達といっても初対面ですからね、私もちょっと緊張していたんですよ。でも、いろいろ話しながら、おいしく食事ができたっていうのは、Nさんがいい人だったからよ。あたりまえだけど、言葉使いもきれいだもの。「敬語を使うと堅苦しい印象になる」なんて言ってる若者にNさんの話を聞かせたいね…とおばさんモードも入るのでした。

 ここへ来るのはとても贅沢なことなんだけど、「また来たいな」ってお世辞じゃなく思いました。贅沢な上海旅行を計画している方、ここのホテルはぜったいお勧めです。詳しく知りたい方は直メールくださいませ(^^)

納得いかないこと

2004-11-30 16:39:19 | 上海つれづれ日記
 なんか今日のタイトルは「古代人のホームページ」っぽい。(YAHOOでもGOOGLEでもヒットするらしいです。)

 Nさんとの話で面白かったことを書きます。

1)納得いかないこと

「こっちの人のことで納得いかないことがあるんですよ。」ってNさんの言い方だとソフトなんだけど。
「僕はエレベーターで2階から54階まであがるんですけど、2階でエレベターに乗るとき、1階や地下一階に行く人まで一緒に乗ってくるんですよ。エレベーター満員なのに54階で降りるのが僕だけのときもあって、2階から54階まで窮屈な思いをするうえに奥のほうからこうやって(人をかき分ける動作)降りなきゃならない。そのまま下におりるんだったら、どうして下に行くエレベーターを待たないのかなって。」

「あるある!自分が行きたいのが上でも下でもとりあえず来たエレベーターに乗るわ、学生達も。でもうちの校舎6階までだからね。54階でもやるんですか、びっくり。」

2)汽笛がボー!

 大きくカーブする黄浦江を見下ろしながら、
「こっちに来たとき、船が多いなって思ったんですよ。僕のイメージでは
船ってこう見える範囲で2、3隻ぐらいかと。こんなにたくさん並んでるなんて。」

「そうそう列作ってるもんね。」

「住んでるのが河沿いなんですけどね、夜中の2時頃帰っても汽笛がボー!!ってすごい音で鳴るんですよ。こっちの住宅って防音とかちゃんとしてないから、すごいんですよ。最近やっとそれにも慣れてきたところです。」

「はー、夜中に汽笛がボー!ってロマンチックとかじゃないのね。」

「ぜんぜん。あのシェフなんかも同じ外国人宿舎に住んでるんですけど、最初何かと思って飛び起きたって言ってましたから。」

 実は、他サイトで私が通っている宝山区から長江を見ると、今時分の季節寒いときに河に濃い霧がかかり、霧の向こうから汽笛がボー!ボー!と聞こえるのだと教えてくれた方がいるの。「まぁ!それを見にいったらヒロイン気分ね。」とお気楽に思っていたけど、日常生活となると違うんですね。

3)並ばない

「上海に来て、最初の食事がケンタだったんですよ。」

「こっちの人並んでなかったでしょ。」

「そう。ひとつの塊で右へ行ったり左へ行ったり。で、一生懸命前に出たのに、この辺(斜め後ろ)から頭出して大きな声で何か言われちゃう。」

「私がマック行ったときもそうでね、やっとカウンターの前に来たら後ろから手が伸びてメニューを取ろうとしたから引っ張り返しちゃった。アレを指さして注文するのに。困るもん!」

「だんだん負けないようになりますね。でも気をつけないと日本に帰ってからもやっちゃいそうですよね。」

Nさん、あなたは大丈夫よ。

ミスドとユニクロ

2004-11-29 18:23:39 | 上海つれづれ日記
 今日はいい天気で暖かいので、散歩に出掛けました。

 大学の裏門の前からバスに乗って魯迅公園の近くまで。
このへんも商店街になっています。
マック、ケンタ、吉野家、ピザハット、味千ラーメン(上海のラーメンのチェーン店)中華料理にあきてきたわたしにはどれも魅力的…。

 今日はミスド…ミスタードーナツに入ってみました。
いちごジャムが入ったドーナツ5元とキンピラパイ8元、カプチーノ22元。ミルクティーが12元と書いてあったからコーヒーって高いものなのね。ドーナツもカプチーノもパイも日本と同じ味でした…っていうのが
とてもおいしく感じる(^^)

 お客さんは私の他にもうひとり。30代ぐらいの白いベレー帽をかぶった男性がお店のおねえさんにへんな中国語で(おねえさんに何度もききかえされていた…)話しかけていました。いやだな。

 お店のおねえさん、暇だったのか私に話しかける。
「リーベンレン」とか「サパニン」とか聞こえたので、
「ウォ シー リーベンレン(私は日本人です。)」と言ってみる。
おねえさんニコニコ。…あ、ベレー帽さんにも聞こえちゃったよ。

 「旅行ですか?」って。あ、やっぱり日本人なんだ、この人。
でも、なんか酔っ払った人のような甘ったるい発音。
「あ、ちょっと仕事です。」心の中で(「ちょっと仕事」って何?)って自分に言いながら。お店のお姉さん、苦笑い。なんか会話が弾まない雰囲気って伝わるんだよね。

 ベレー帽さんは別に危険人物ってわけではないんだけど、あんまりお話したくない感じの人だったので、ドーナツ食べ終わるとすぐお店を出ました。日本人だからといって、友達になれるわけじゃないですね。

 それからユニクロで白いハイネックのセーターを一枚買いました。わざわざユニクロで…って思ったんだけど、他のお店も見た結果、シンプルで
値段もまあまあなのってユニクロの商品だったの。明日はこれを着てお出かけしようっと。 

歴史のお話と紹興酒

2004-11-28 11:48:05 | 上海つれづれ日記
 オフ会で知り合った“ソーラン節”だーさんが「上海歴史散歩の会」の仲間で「日本人から見た孫文と革命」という講演会をすると教えてくださったので行ってきました。

 孫文も辛亥革命についてもぜんぜん知らないんですが、講演会のあと、
紹興酒のおいしいお店でお食事するというので^^行ってきました。

 講師は東洋史を研究しているS先生。参加者11人。S先生はコピー
6枚の手作り資料を用意されて、ビデオ映像など交えながら、わかりやすくお話してくださいました。『孫文とそのファミリー』のお話の中で、「若い秘書宋慶齢にいい年してクラッと来ちゃったんですね。」とおっしゃったのがおかしかった(^^)ほんと、東京で結婚したときの写真で見ると宋慶齢さんてとってもきれい!『宋家の三姉妹』って映画ありますよね。私は観たことないんだけど、日本に帰ったら観たいな。

 何か研究している人がその分野について語るときって気持ちよさそうなんですよね。S先生も孫文さんが好きなんだなぁ…って感じで話していらっしゃった。

 私は…どうだろう?研究者ではないけれど、日本語は好き。新出語や文法説明してるときの私ってつまらなそうな顔してないかな?気をつけようっと。

 講演会終了後のお食事会では紹興酒を3種類「味見」させてもらいました。種類によって甘さとか、香とかちがうんですね。集まった皆さんイケる口で、いろいろ飲んで、お料理もたくさん食べて、ひとり50元でおつりが来る安いお店でした。みんな「安い」ってびっくりして、幹事のだーさんに感謝してました。

新しいお友達

2004-11-27 23:17:32 | 上海つれづれ日記
 この前の古代人さん達のオフ会で知り合った中国人女性日本語教師の方のおうちに遊びに行きました。

 そのAMさんはこの9月に上海に来るまでは韓国のソウルで中国語を教えていらしたそうです。日本で仕事をしていたこともあって留学期間を合わせると6年滞在していたそうです。日本語ペラペラ。

 知り合ったばかりなのに、「暇なんです」ってメールしたら、「遊びにきませんか」と言ってくださって、お言葉に甘えておじゃましました。

 AMさんが住んでるのは新宿のような都会のマンションです。ソウルで
教えてた生徒さんと一緒に住んでいるんだそうです。

 最寄の地下鉄駅に着いて電話したら「ヨボセヨ」と韓国語で出たので、
ちょっとびっくりしました。「もしもし」と言ったらすぐ日本語に切り替えてくれましたのでほっとしましたけど。

 AMさんのお部屋でAMさんが作ってくれたビビンパを食べて、日本語字幕入り韓国ドラマを観ながら、いろいろ話をしました。
AMさんは今私立の語学学校で日本語を教えているので、大学とはまた違った難しさもあるようです。

 やっぱりアニメ好きの学生も多いんですって。聞き取りの教材として日本のアニメを使ったりもしたとか。「きっかけはアニメでいいんですけどね、それを通して日本語を勉強し始めたんなら、もっと日本や日本人にも興味を持ってほしいな。」と言ったら「そうなんですよ!!」と。AMさんは学生達にせっかく日本語を勉強するんだから、日本人のいいところ…清潔好きとか、細かいことまできっちりしてるとか、仕事の段取りのよさとか、サービスのきめ細かさとか…を学んでほしいんですって。そういうことが日本のドラマやアニメにも表れてるからって。
「そうすれば、日本に行かなくてもその子の将来に役にたつんですよ。」
って言ってたのがすごく印象に残りました。
AMさんは授業の中でも日本人の生活習慣の話をよくするそうです。実際にそこで生活してた人の話だもの、説得力ありますよね。

 うん。やっぱりこの休みには部屋にひきこもってないで街に出掛けてみよう。そのほうがいい授業ができそうな気がする…って遊ぶいい訳…?でも、今日聴いた話は私のこれからの授業に生かさなきゃって思いました。