MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

赤い闇 スターリンの冷たい大地で

2021-01-14 20:58:40 | 洋画
第二次世界大戦前夜に活躍した英国人記者ギャレス・ジョーンズによるソ連潜入取材を描いた伝記ドラマですね
118分の実に重たい映画
ギャレス・ジョーンズは飛行船に乗り、ナチ党首だったヒトラーにインタビューを敢行したフリーランサーの記者
第二次世界大戦前夜のお話です、世界的な恐慌な中で当時、労働者の楽園と繁栄を享受していたソ連だったが、伝わってくる内容はスターリンが君臨するモスクワの繁栄は本物かをこの目で確認するためにソ連に入国する
個人的に映画が好きですから新聞記者の作品をよく見ますし
さらに私の父親はA新聞記者という職業であって
特に少年時代には1地方都市の通信局に住居兼事務所みたいなとこに住んでて父親の仕事を目のあたりにしてきましたが
新聞記者が正義の使者として、事件を解決しているっていうのはこの時点で虚構であるってことを知っていましたが
 
記者画スクープをモノにして行政が動かざるるを得なくなるようなことは実際に見てきてますので
ある程度マスコミの”ペンは剣よりもう強い“って言うこともわかるんですが
個人的には将来父親の職業を継ごうって言う意識は持てなかったのも事実
だってねぇフィクションで描かれる記者の姿って、ある意味正義感なら、”法を犯してでも真実を追及すべきという信念“もう犯罪でしょう
これっていくら正義を標榜しててもあかんでしょ
記者なんで司法権も国家権力の裏づけさえ全く無いんですよね
 
この主人公ギャレスは記者が真実を求めるのは社会正義のためって言う人間ですから
ま、その信念は買えますが
って言うことで、ウクライナの極寒の地では恐慌をモロに受けて、食料は全く無く人肉を食べる子供たちの姿や死屍累々の餓死者の山を見つけて
実際に世界に喧伝されてるソ連の繁栄はモスクワだけの姿だけが伝わっていることを知り
これを世界に発進せねばと思うものの
なんとソ連に駐留してる外国特派員たちはこの本当の姿を知りつつも
真実を曲げて報道することがソ連に生きている特派員としての役割だと
目を瞑ることはやむを得ないというスタンスだったのだ

まぁ、ギャレスにしても、ほとんど犯罪スレスレの侵略行為でこの事実を知る訳でして
彼自身にしても真実を伝えるなら何をしてもとm許されるって言う記者特有のいやらしさをきちんと描いてるのは買える演出でしたが
これによってソ連特派員組織からははみ出させられるんですね

ギャレスの目線で描かれてる第二次大戦前夜のソ連に限定しての作品ですが
多分現在の北のある国も実際こんな感じなんだろうなって思って見てましたが
どっかの国の元首っていうかもう直ぐ元元首になる人は、
マスコミが流す情報は全てフェイクニュースって断定してましたが
こう言う映画を見てるとあながちこの独裁者みたいな言動にも一理あるような気もするけど・・・

主人公ギャレスって実在の人物であるものの、何故か映画では”事実による云々“のスーパーが入らないんですね
ってことっでどこまでが真実に基づいてるのかわからないんだけど、
こう言った飢饉から脱出することを目標としてソ連はナチス掃討を掲げての戦争であるもののポーランドとかを併合していくんですねぇ
だからポツダム宣言を受諾してるにもかかわらず、それいけ今だって北方四島に攻め込んできて、あわよくば北海道を占拠してアメリカと対等に交渉しようってしたんでしょう
スターリンって実に・・・

2019年製作、イギリス、ウクライナ、ポーランド合作映画
アグニエシュカ・ホランド監督作品
出演:ジェームス・ノートン、ヴァネッサ・カービー、ピーター・サースガード、ジョゼフ・マウル、ケネス・クラナム、ケリン・ジョーンズ、クシシュトフ・ピチェンスキ、マーティン・ビショップ、フェネラ・ウールガー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蒼い経験 禁断SPECIAL | トップ | ろくでなし稼業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事