今日は久々の朝から雨
ここきて雨は珍しくはなのだが最近の雨は断続的でして、いわゆる降ったり止んだりで止んでる時間の方が長い
そんなわけで継続的に朝から降り続く雨は珍しいのと雨には滅法子の私ですので
昼から早朝衛星劇場で録画しておいたこの日活作品を視聴していました
1955年製作公開モノクロスタンダード作品
なんと古川卓巳初監督作品だそうです
っていうか三國連太郎さんと河津清三郎さんとのW主演ですが
クレジットでの差がつかないように三國さんにはカッコ書きで“賛助出演”とはつけての御出演
なんと河津さんは厚生省の麻取で横浜警察の要請で顔が知られていないことでの潜入捜査の依頼を受けての厚生省麻取ですから共同捜査ですが
一方警察の方は地方公務員という立場の違い
国家公務員と地方公務員の合同捜査なのね
オープニングクレジットでは後援厚生省と横浜市警(神奈川県警ではない)の文字が・・・
まぁそんなこんなで事前打ち合わせで二本柳寛さんと河津さんが並ぶと悪役二人がなんで今回司法側って言う違和感が・・・
違和感とはちょっと違うとは思うのだがこういった刑事もの作品にしては古川監督初監督ってこともあったのかもしれませんが
違和感とはちょっと違うとは思うのだがこういった刑事もの作品にしては古川監督初監督ってこともあったのかもしれませんが
映画自体のテンポが全く無くててシノプシスにリズム感が全くないもんだから
映画に緊張感もなくただのんべんだらりとプロット通りに映画が展開されていくだけで
三國さんがポン中の切れた迫真の演技を見せても河津さんはただ立って見てるだけとか見てるこっちになんも伝わってこないと言う作品でした
こう言う内容で緊張感の一つくらいこっちにあってもいいのに全く映画としても平板だったし
河津さんご自身は演技の端端でいわゆる映画的に見得を切るお方ですが
そんな演技も封印されておりまして河津さんも良いとこなしで、三國さんのポン中の演技だけに全部持ってかれてたような作品でした
まぁ戦後10年の作品ですから三國・河津の役柄が敵味方であるものの、二人の間には戦友というお互いに命を預けあった者同士の絆というか友情見たいなものを感じ取ることは容易でしたが
そういったこともある意味無視するかのような平板な演出にはちょっとがっかり
古川卓巳さんもその後映画を数本撮ってくうちに監督として成長していっての「太陽の季節」だったんでしょうね
1955年製作、日本映画、日活作品
古川卓巳共同脚本・監督作品
出演:河津清三郎、三國連太郎(賛助出演)、菅井一郎、千秋実、石黒達也、二本柳寛、金子信雄、殿山泰司、汐見洋、深見泰三、山本和子、長谷川菊子、高友子、倉本春枝、黒木曜子(コロムビア)、山田禅二、田中筆子、加原武門、土方弘