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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

賭場の牝猫

2024-10-06 18:20:42 | 邦画
ベストフィールドという会社から昔のTVアニメや特撮モノで未パッケージ作品をリリースしてる側でTVドラマや東映日活などの映画も未発売のものをリリースしており
それで話には聞いていたんですが野川由美子さんが女壺振りに扮した「賭場の牝猫」シリーズがあるというのは
その全三本を一挙まとめて9月末にリリースしてくれていたのを購入しておいたものの視聴です


映画何製作されたのが1965年です
大映で江波杏子さんで「女賭博師」シリーズが開始されたのが1966年
さらに東映で藤純子さんの「緋牡丹博徒」が公開されたのが1968年という事で
任侠映画で女優さんに女賭博師や渡世人を演じさせて女剣戟的な際物映画が作られて人気作になりシリーズ化されて行ったのの先駆け作品は実は

1958年に石井輝男監督が久保菜穂子さんで「女王蜂」シリーズを制作して他のが実は走りだったんですね
一応任侠路線の一角で久保さんの他にシリーズとしては三原葉子さんもヤクザの組長とか演じていてたんですよね
日本の大衆演劇の一つに女剣劇というのがあって立ち回りで着物の裾が乱れて太ももチラりで大衆受けしていたものを映画の世界にも取り入れたって事なんでしょうけども
やっぱり大蔵貢さんがキワモノでは先見の明があったようですね

という事でこの作品イカサマ賽の名人が名作のイカサマ賽を取られて刺殺死体で発見されてはや一年
一人娘である野川由美子さんは父が懇意にしていた高品格親分の賭場で修行させてもらいようやっと丁半思いの目が出せるまでの腕前になり
一方定年を半年後に迎える老刑事菅井一郎は若手刑事藤竜也とともに犯人探しに奔走してくれているのだが
野川さんは自分で父の仇をうちたいと自ら壺振りになり犯人探しと父の賽を探し始める

賭場の女胴師として片肌脱いで片膝立ててって言うお色気路線を生むこの映画
野川さんの美貌と相まってそれなりにお色気路線もキワモノですけども映画の主眼目でして
なんと盆茣蓙の下から片膝立てるのを煽る視点での撮影もあったりして
まぁ相手役に二谷英明さんという地味目なお方を持ってきてたのだけがちょっと残念でしたが
キワモノ映画としての役割は十分に果たしてる作品だったと言えるものの
いわゆる
野川さん自身はか弱い女っていうことで立ち回りなどの荒事がなかったのが残念と言えるのかな
二谷さんもさほどアクション見せても来れてなかったし
ただ父親の犯人がこっちの予想してた人物よりも意外だった点は認める

1965年製作、日本映画、日活作品
野口晴康監督作品
出演:野川由美子、二谷英明、郷鍈治、藤竜也、南寿美子、河上信夫、天坊準、弘松三郎、雪丘恵介玉村駿太郎、河野弘、玉井謙介、鈴村益代、菅井一郎、深江章喜、嵯峨善兵、高品格
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ティアーズ・オブ・ブラッド

2024-10-06 05:05:29 | 洋画
ヨーロッパ映画だっていうのはわかりましたが
ダイアローグはフランス語なんですがいわゆる景観とか地下鉄とかフランスというかパリとも違っ見えるんですよね
ってことで劇中かなり後半になってのセリフの中で舞台がブリュッセルっていうのがわかってベルギーだったんだって納得しました。
 
主人公は疲労が溜まると目から血涙を出す人物
まぁ先にいっちゃいますがこの映画ベルギー・フランス・スペインの合作映画で邦題が「ティアーズ・オブ・ブラッド」と英語の下し読み、原題は仏語で「ENTRE LA VIE ET LA MORT」学部では仏語でしたがもうこれはお手上げで、さらに英題は「ON THE EDGE」
英題がいっちゃん映画の内容を端的に表してる気がする、そんな映画だった
 
主人公が運転する地下鉄に若者がホームから列車に向かってダイブする
主人公は運転席から慌てて飛び出して線路の若者に接触する
女刑事に運転手規範としてこの場合運転席から出ないことが規範とされてる旨注意喚起されるが聞く耳持たない主人公
捜査が進むとなんとこの若者。運転手の息子と判明、主人公はスペインから移住してきた人物で
子供が親の列車に飛び込んだのと飛び込む前に腹に銃創があったことから
女刑事の感が働きスペインに紹介してもこの主人公の身元不明
仕方無くインターポールに紹介すると回答拒否
 
まぁ息子が死んだのでこの主人公自分の家に拳銃持った男に押し掛けられ
なんと素手で格闘の末に撃退してしまう
もう、これでこのおっさんが只者ではないことがこっちにも知れる
敵の落とした銃の回収も見事だし警察への対応ものらりくらり
女刑事はどうにも息子が父親の列車に飛び込んだことが気になるし、インターポールの無回答も気になって・・・
 
まぁ息子と父親とは二年ほど交流がなかったものの息子から現場で託されたデバイスから息子が現金強奪チームの一員で仲間割れから強奪した現金どこかに隠しての飛び込みですから
デバイスから息子の全てを知った父親にさらに息子の恋人を人質にして父親に金を要求してくることで
過去の息子の生い立ちから現金の隠し場所を見つけて・・・
 
死んだ息子の仇討ちにお父さんんが乗り出したってわけで
このお父さん血の涙を流す理由もちゃんとおしえてくれるし、それがラストシーンと繋がらせるシノプシスがわたしには一番見事だったかな
お父さんの過去もそれなりにあきらかになっていくさまとか
 
掌品ながらもそれなりに見せてくれてる作品で親子の愛のお話だったのね
ってもう1組の親子も活かされてますからねぇ
途中まではなんだ邦題つけたやつ出てこいって言う思いで見てましたが
ラストシーンでそんなこと完全に忘れました、これをつけたできるなって
 
2022年製作、ベルギー・フランス・スペイン合作映画
ジョルダーノ・ジェデルリーニ脚本・監督作品
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ、マリーヌ・ヴァクト、オリヴィエ・グルメ、ファブリス・アデ
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