ベストフィールドという会社から昔のTVアニメや特撮モノで未パッケージ作品をリリースしてる側でTVドラマや東映日活などの映画も未発売のものをリリースしており
それで話には聞いていたんですが野川由美子さんが女壺振りに扮した「賭場の牝猫」シリーズがあるというのは
その全三本を一挙まとめて9月末にリリースしてくれていたのを購入しておいたものの視聴です
映画何製作されたのが1965年です
大映で江波杏子さんで「女賭博師」シリーズが開始されたのが1966年
さらに東映で藤純子さんの「緋牡丹博徒」が公開されたのが1968年という事で
任侠映画で女優さんに女賭博師や渡世人を演じさせて女剣戟的な際物映画が作られて人気作になりシリーズ化されて行ったのの先駆け作品は実は
1958年に石井輝男監督が久保菜穂子さんで「女王蜂」シリーズを制作して他のが実は走りだったんですね
一応任侠路線の一角で久保さんの他にシリーズとしては三原葉子さんもヤクザの組長とか演じていてたんですよね
日本の大衆演劇の一つに女剣劇というのがあって立ち回りで着物の裾が乱れて太ももチラりで大衆受けしていたものを映画の世界にも取り入れたって事なんでしょうけども
やっぱり大蔵貢さんがキワモノでは先見の明があったようですね
という事でこの作品イカサマ賽の名人が名作のイカサマ賽を取られて刺殺死体で発見されてはや一年
一人娘である野川由美子さんは父が懇意にしていた高品格親分の賭場で修行させてもらいようやっと丁半思いの目が出せるまでの腕前になり
一方定年を半年後に迎える老刑事菅井一郎は若手刑事藤竜也とともに犯人探しに奔走してくれているのだが
野川さんは自分で父の仇をうちたいと自ら壺振りになり犯人探しと父の賽を探し始める
賭場の女胴師として片肌脱いで片膝立ててって言うお色気路線を生むこの映画
野川さんの美貌と相まってそれなりにお色気路線もキワモノですけども映画の主眼目でして
なんと盆茣蓙の下から片膝立てるのを煽る視点での撮影もあったりして
まぁ相手役に二谷英明さんという地味目なお方を持ってきてたのだけがちょっと残念でしたが
キワモノ映画としての役割は十分に果たしてる作品だったと言えるものの
いわゆる
野川さん自身はか弱い女っていうことで立ち回りなどの荒事がなかったのが残念と言えるのかな
二谷さんもさほどアクション見せても来れてなかったし
ただ父親の犯人がこっちの予想してた人物よりも意外だった点は認める
1965年製作、日本映画、日活作品
野口晴康監督作品
出演:野川由美子、二谷英明、郷鍈治、藤竜也、南寿美子、河上信夫、天坊準、弘松三郎、雪丘恵介玉村駿太郎、河野弘、玉井謙介、鈴村益代、菅井一郎、深江章喜、嵯峨善兵、高品格