昨日ここのブログの第二部の記事が東映・日活作品に偏ってるって言ったからではありませんが
ってそれも事実だからそれはそれでおいといて
なんと本日は1956年製作の大映製作配給のモノクロスタンダードの刑事ドラマ
丁度東映が「警視庁物語」シリーズを日活が「機動捜査班」シリーズという
ちょっとドキュメンタリータッチの刑事ドラマをシスタームービーとして上映してきたのを受けて大映さんもスーパーヒーローではない人間刑事としての映画を作って見たかったのかな
そんな感じで刑事も人間であるっていう事件が起きたら近所の交番巡査が刑事の家を訪問し至急本部にって訪れるとか、そうだよねこの時代宅電引くのにも公債買ったりでかなり高額ですから刑事の家に宅電もない時代なのよね
仕事でなん日も帰ってこない夫の着替えを妻が持ってくるとか
家族を動物園に連れていくもののその途中で呼び出し受けたりと
強盗に拳銃を奪われた刑事の母親が上司に穏便に済むように懇願に来たりと
刑事も家族を持って日常を暮らしてる普通の人間であるというような描写を随所に挟みつつ
やくざが殺された事件と強盗に入られて拳銃を奪われた刑事の事件とが別事件だったものが
捜査の過程でなんと一つに結びついて解決していく様を90分の尺にまとめた作品
なんと一番面白いのは暗黒街に潜入捜査に入りっぱなしで
街に溶け込んで刑事としてではなく街の住人の一人として堅気さんを刑事を側面から助ける
決して刑事にも身分を明かさない三井弘次の存在が面白かった作品
まぁTV時代劇では絶対的に悪の総元締めとして演じられていた北原義朗さんが主演の作品とは
なんともピリッとこないもののまぁ見るには耐えてる作品であったのは大阪府警全面協力の元で作られてた作品だったからかな
1956年製作、日本映画、大映作品
森一生監督作品
出演:北原義郎、林成年、夏目俊二、浜口喜博、 嵯峨三智子、市川和子、小町瑠美子 / 江島みどり、浜世津子、伊沢一郎、三井弘次、細川俊夫、大泉滉、万代峰子、浦辺粂子、十朱久雄、中村是好、南部彰三、寺島雄作、原聖四郎、山形勲