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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

インヘリタンス

2021-11-10 23:27:08 | 洋画
リリー・コリンズ目当てて見たら、サイモン・ペッグが重要人物役で出ていてビックリした作品
コメディ役者がシリアスな役をやると、実は意外な演技力で目を見張らされてしまうんですね。コメディアンって言っても根っこは演技者ですから、シリアスな演技もできるのはあったり前ですけど、コメディのイメージがこっちの潜在意識にあるから
余計シリアスさにビックリさせられるんでしょうね。
 
さてアメリカの政財界に絶大な影響力を持つ銀行家のアーチャー・モンローが急逝した、この家族実に妻は弁護士、長女は検事、長男は下院議員というエリート一家
家長の心臓による急死で財産分与がゴシップになる程
アーチャーの遺産はそれぞれに分与されるものの、そして地方検事である娘のローレンへは別な遺産が個別に相続された。
これが原題でもあり、邦題の読み下しの「Inheritance」
そう相続遺産ですが、それがとんでも遺産だったんです
 
USBを開いたら生前の父親が現れて“真実は掘り起こすな・・・”という言葉とともに1本の鍵が遺されていた
ローレンは昔のお前の”秘密基地だったところ“.の遺言を頼りに屋敷の裏庭の地下室の扉を開け
地下へ足を踏み入れるとそこには、鎖に繋がれたヒゲモジャな男を発見する。
サイモンペッグ演じる自称モーガンと名乗る男は、30年に渡りアーチャーの手で
この地下室に監禁されていたと語り始める
現実こんな地下室に30年も閉じ込められてたら生きてはいないでしょうけど
ローレンにとっては突然のことで何がなんだかわからないものの
父親が30年前に閉じ込めた男ということしかわからず混乱しており
 
男と何回か会話を重ねることで状況を把握しようとするものの
男は色々とはぐらかしてきたりと
お互いの駆け引きが始まる
この2人のっていうか、ローレンの手探りでの男の正体をつかもうとする会話劇が前半の肝でして、
見てるこっちもローレン同様このは男の正体とか、なぜに30年もここに閉じ込められていたのかがわかるのかっていう好奇心で
全然会話劇でもオチないで見てたられる
 
この中で父親の過去の犯罪が明らかにされたり、この男の正体も小出しにだんだんわかってきて
父の彼への贖罪の意味から、彼を解放する展開になってきてからが俄然面白くなってたいきます
劇中の主人公と観客のこっちとが五里霧中の状態で同じ条件下で霧が晴れていく過程というプロットが上質のミステリーだった
 
さらに父親の代わりでの贖罪として男を解放してからの逆転の捻りというかツイストも秀逸で、
攻守が入れ替わる展開が実によくできてて
実際この男の真実の姿が現れる様がいいんですが
に比して、このローレンがいかにして逃れられるかってとこがちょっと安直すぎたかなぁ
 
なんとか忌まわしき30年前の因縁とは、げに恐ろしきかなな真実
忌まわしき秘密は会話の中で読み切れるんですが
育ての父親を助けたんですねぇ、モンロー家の秘密を隠し通そうって・・・
産みの親はお母さんでしたねぇ
男って子の誕生とか妊娠とかまるっきり自覚がないからな
 
2020年製作、アメリカ映画
ヴォーン・スタイン監督作品
出演:リリー・コリンズ、ーサイモン・ペッグ、コニー・ニールセン、チェイス・クロフォード、パトリック・ウォーバートン、マルク・リチャードソン、マイケル・ビーチ

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2 コメント

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こんばんは! (ヒロ之)
2021-11-13 21:35:31
完全ノーマーク作品でしたが、パッケージに目が留まり良く見たらリリーちゃん!!
これは借りなくてはいけないと急遽レンタルしたのですが、サイモン・ペッグの今までにない役所に目を引かれた作品でした。
ほぼ会話劇ですけど、ミステリアスな展開に引き込まれてしまいました。
けど、ラストが個人的に残念、ちょっと呆気なかったかなあと思ってしまいました。
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ヒロ之さん、こんばんは (morkohsonimap)
2021-11-14 00:48:40
コメントありがとうございます。

前半の会話劇ではヒロインと視聴者を同じ手探り状況に置くプロットに乗せておいて
後半で畳み掛ける見事さにも関わらず
全く呆気ない終わらせ方はやっぱないですよね
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