ディズニー、iTunesでの映画販売が1週間足らずで100万ドルに【WSJ】

2006年09月21日 12時09分33秒 | ニュース
http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITea000020092006

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ウォルト・ディズニー(NYSE:DIS)のロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)は19日、アップルコンピュータ(Nasdaq:AAPL)のオンライン音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」ストアを通じて、1週間足らずで12万5000本の映画のデジタル映像を販売、100万ドルの売り上げがあったことを明らかにした。

 アイガーCEOがゴールドマン・サックス主催の投資会合で述べたもの。同CEOは、ディズニーが「iTunes」との提携による売り上げを初年度で5000万ドルとみていることも明らかにした。

 同CEOは、「明らかに顧客はわれわれに対し、複数の方法でコンテンツが欲しいと訴えかけている」と語った。

 現在のところ、「iTunes」で映画を配信するのはディズニー1社のみ。ディズニーは昨年、「iTunes」とテレビ番組の配信で初めて契約した企業でもある。「iTunes」でのテレビ番組の配信については、ほかの制作スタジオがすぐにディズニーの後に続いた。

 アイガーCEOは、ディズニーが新たな媒体にテレビ番組や映画を販売するのではなく、自社のウェブサイトでのコンテンツ配信に力を注ぐ方針を明らかにした。ディズニーは、グーグル(Nasdaq:GOOG)のオンラインビデオ販売サイトやアマゾン・ドット・コム(Nasdaq:AMZN)、ヤフー(Nasdaq:YHOO)などが立ち上げている映画・テレビ配信サイトとはまだ提携していない。

 アイガーCEOは、「われわれは、組む相手を慎重に選んでいる」と語った。

 同CEOは、ディズニーのコンテンツを(ネットで)配信していくことに問題はないと自信を示すとともに、来年再ローンチされる予定の「ディズニー・ドットコム」などのサイトを「ディズニーの未来のネットワーク」に育て上げることに注力する意向を示した。

 同CEOは、ネットを通じた映像配信は、同社のDVD販売を圧迫するものではなく、従来のテレビ視聴に悪影響を与えるものでもない、との見方を示した。

 アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は、ピクサー・アニメーション・スタジオをディズニーに売却後、最近ディズニーの筆頭株主となり、同社取締役に就任した。アイガーCEOは、こうしたジョブズ氏との関係が、アップルが開発する技術への理解を高めることに貢献している、と指摘。「ジョブズ氏は最近、素晴らしい意見の“共鳴板”であるだけでなく、素晴らしいアドバイザーにもなっている」と述べた。

[2006年9月20日]