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インサイド・マン

2022年11月12日 | 映画

NETFLIXで見つけて、おもしろそうだったので見てみました。2006年公開、スパイク・リー監督によるニューヨークを舞台にしたクライムドラマです。

インサイド・マン (Inside Man)

マンハッタン信託銀行に強盗が押し入り、従業員と客を手際よく人質にして立てこもりますが、恐ろしく頭の切れる主犯格の男 (クライヴ・オーウェン) の目的はどうやら現金ではなく、はっきりとしません。

ニューヨーク市警 (デンゼル・ワシントン・Jr.) が現場を指揮する中、犯人の目的に思い至った信託銀行の創業者 (クリストファー・プラマー) は、敏腕弁護士(ジョディ・フォスター) に白羽の矢を立て、交渉人として犯人のもとに向かわせます。

***

この映画、すごーくおもしろかったです。スパイク・リー監督といえば人種差別をテーマにした社会派作品という印象が強いですが、こういう娯楽作品も作るんだ、というのがまずは新鮮でした。でも主人公がデンゼルというのが、リー監督らしいでしょうか。

このデンゼルが、優秀ながら下ネタ全開の警察官というのがおもしろい。黒人が映画の中で下ネタを連発すると、黒人の人たちから印象操作と批判されることがありますが、監督がスパイク・リーでは誰も文句が言えないですね。^^

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犯人がものすごく頭が切れる、というのも面白ポイントでした。人質全員に犯人グループと全く同じ服装をさせるのは、よく考えたなーと感心しました。しかも全員下着になって着替えさせることで、羞恥心を植え付け、心理的に支配します。

また、解放された際に、誰が犯人で誰が人質なのか全く区別がつかず、警察は犯人を誰一人捕まえることができなかったのです。そのうち、実際に真似する強盗犯が出てくるのでは、と心配になりました。

盗聴されることを見越して、犯人が考えたフェイク作戦もおもしろかったです。それどころか、犯人側が警察側に盗聴器を仕掛けて、警察側の作戦が犯人側に筒抜けだったなんてね。

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モーリタニアン 黒塗りの記録」(The Mauritanian) と同じく、本作のジョディ・フォスターもすごくかっこよかった!

クリストファー・プラマーは、以前別の映画でも同じ過去を抱えていた設定だったので、真相はそれほど驚くべきものではなかったですが、登場人物たちの魅力と演じる俳優たちの魅力、スピード感のあるスリリングな展開に引き込まれました。


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4 コメント

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Unknown (ノルウェーまだ~む)
2022-11-13 15:37:55
セレンさん⭐
これ、どちらの映画もずっと見たかった作品です。
意外にも下ネタ全開の主人公でもオーケーな感じなんですね〰️?
とーっても面白かったと言うことで、ますます楽しみになりました。
見たらまた寄らせて頂きます✨
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☆ ノルウェーまだ~むさま ☆ (セレンディピティ)
2022-11-13 21:36:11
まだ~むさん、こんばんは。
偶然見つけて見てみたのですが、この作品おもしろかったです!
頭の切れる犯罪者ってどうしてこんなに魅力的なんでしょう。
主要な登場人物がみんな魅力的で見応えありました。
デンゼルは仕事はできるのですが、下品なジョークもさらりと口にしちゃうキャラクターで。
でもデンゼルが演じるとそれも魅力的でしたよ。
スパイク・リー監督の新たな魅力を発見しました。
よかったら是非見てみてください☆
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懐かしいです! ()
2022-11-15 20:26:35
こんばんは。

2006年に確か・・・鑑賞してるので今のブログには感想残してないのですが、すっごく面白かったのをおぼえています。
クライブ!何かを隠し持ってる雰囲気がすっごく上手いんですよね、そしてとっても魅力的。
デンゼルはすごく楽しんで演じてるなあ~と思った覚えがあります。ジョディ・フォスターも良かったなあ。
脚本も見事で(私の中で)この年の脚本賞に挙げた記憶があります。

なんだか見返したくなってきました(*^-^*)
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☆ 瞳さま ☆ (セレンディピティ)
2022-11-15 23:21:46
瞳さん、こんばんは。
本作、瞳さんもご覧になられたのですね♪
おもしろかったですよねー。
クライヴ・オーウェンは知的な犯罪者でしたね。
デンゼル、うんうん、楽しそうでした。
こういうキャラクターって意外とめずらしいのでは?と思っちゃいました。
ジョディ・フォスター、かっこよかったですねー。
ひとりひとりのキャラクターの描き分けがみごとで、瞳さんの脚本賞も納得です☆
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