10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

ホームドクター

2007年07月24日 | 未分類
15年ほど前に手掛けたお宅の老主人(89才)から電話がありました。キッチンの魚焼きの水を入れるトレイが穴が空いてしまったとのこと。ホームセンターで捜したが、適したものがないので、手配して欲しいとのことでした。キッチンを工事した業者に連絡し、時間を合わせてお伺いしました。ここ数年ご無沙汰していたので久し振りの訪問でしたが、何せ一人でお住まいだから綺麗に住まわれています。用件はすぐに終わったのですが、何だか早々に帰る訳にもいかず、暫くお茶をご馳走になり話し相手になって来ました。一人息子の御長男は東京住まいで要職に就いているので、なかなか帰ってこられないとのこと。今年の正月に運転免許証も返上して、今は電動のシニアカーで用を足しているとのことでした。
ここのお宅もそうですし、以前書いた老夫婦二人住まいのお宅も、工事完成後十数年経っても工務店でなく、設計者である私に細々とした事も連絡が来るのです。文字通りホームドクターの役目を負っている訳で、高齢化社会が進む中で、このような傾向はますます増えるのではないかと思います。

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