10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

土地を祝福する

2009年04月11日 | 未分類
現在設計が大詰めのHさんのお宅、まだ工事施工者が決定していないのですが地鎮祭を行ないました。通常地鎮祭で最も多いのは、神主さんにお願いする“神道式”ですが、Hさんはクリスチャンですので、牧師さんにお願いしました。先日完成した「吹抜けのある家」は、施主の父がお寺の檀家総代ということで“仏式”で行ないました。地鎮祭も色々あるものです。昨年完成した「十字架のある家」も施主さんがクリスチャンで“キリスト教式”でしたが、その時は小生は都合が悪く出席出来ませんでした。ですから、“キリスト教式”の地鎮祭(定礎式というようです)は初めての経験です。
神道のように竹を囲いしめ縄を張ったり、海や山の幸を供えるということはありませんが、盛り砂に鍬を3回入れるというのは共通していました。Hさんと学生である息子さんで一緒に入れました。

全体的に質素な形式で、こういうのもよいものだなと思いました。特に牧師さんが『地を祝福する』『建築の仕事に使う道具を祝福する』という言い方をしましたが、新鮮な気持ちになりました。また、『家を建築するのはHさんではなく、神様がなさる』というお話しには、なるほどと頷けました。
定礎式が終わり、出席した皆さんで昼食を戴きました。またお祝いにということで、紅白のワインまで頂戴しました。もうすぐ設計が終わります。一区切りついたら戴きたいと思います。