仕事で市内に出たついでに、気に掛かっていた「甲府カトリック教会」に寄ってみました。知人から、取壊しの噂を聞いていたからです。「甲府カトリック教会」の存在は「日本近代建築総覧」にも掲載されていないため、建築関係者の間でもほとんど知られていません。私も初めてでした。別棟の事務所にいた老婦人に訪問の主旨を説明して、見学させて頂きました。中に入って驚きました。これは正しく文化財です。山梨にもこんな教会が残っているとは本当にびっくりしました。取り壊しの話があるのは本当のようで、時期はまだはっきりしませんが、何とか残す手立てがないものか、残念でなりません。
一緒に案内して頂いた老婦人に、建築に関する資料が残っていないか尋ねたら、『山梨県カトリック宣教百年誌』という本を見せてくれました。事務所でコーヒーを頂きながらページをめくってみると、1925(大正14)年11月29日に献堂式が行なわれた、と記されてありました。従って築80年経ちます。設計者や図面といった資料はありませんでしたが、市や県の文化財の調査もないとのことで、正に埋もれた文化財といっても過言ではありません。
祭壇を囲むように6体の聖像があるのですが、キリスト、マリア、ヨゼフといった聖像と並んで、一番端に裃姿で刀を持った像が1体ありました。老婦人に尋ねても解らなかったのですが、“百年誌”の中に「トマス籠手田」の像という記事を見つけました。トマス籠手田は長崎平戸の「ゼロニモ籠手田安一」の長子とあり、当時の神父さんが、この6聖像を選んだとのことです。多くの課題を残した訪問となりました。
一緒に案内して頂いた老婦人に、建築に関する資料が残っていないか尋ねたら、『山梨県カトリック宣教百年誌』という本を見せてくれました。事務所でコーヒーを頂きながらページをめくってみると、1925(大正14)年11月29日に献堂式が行なわれた、と記されてありました。従って築80年経ちます。設計者や図面といった資料はありませんでしたが、市や県の文化財の調査もないとのことで、正に埋もれた文化財といっても過言ではありません。
祭壇を囲むように6体の聖像があるのですが、キリスト、マリア、ヨゼフといった聖像と並んで、一番端に裃姿で刀を持った像が1体ありました。老婦人に尋ねても解らなかったのですが、“百年誌”の中に「トマス籠手田」の像という記事を見つけました。トマス籠手田は長崎平戸の「ゼロニモ籠手田安一」の長子とあり、当時の神父さんが、この6聖像を選んだとのことです。多くの課題を残した訪問となりました。
市の文化課の人もその辺を気にしていました。
以前は府中市に住んでいたのですが
甲府市に来て
歴史のある聖堂の美しさに感動してしまいました。
私自身は、あまり熱心な信者とは言えないのですが
父が建築家という事もあり考えさせられます… ばば歯科医院院長 馬場 清 オフィス電話055‐227‐6480FAX.055‐227‐6486自宅(Fax共用)055‐223‐3150
携帯電話090‐4004‐8355
建築は文化ですから、こういう建物を大切にするということは、文化を大切にすることに繋がります。一信者としても見守って頂きたいと思います。