10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

「近代建築史への旅スケッチ展」

2006年07月29日 | 研修・自己啓発
北杜市須玉町の津金地区にある旧津金学校(現民俗資料館:明治8年築)で、今日から「近代建築史への旅スケッチ展」が開催されることになり、その一部に4月に甲府で開催した「まちかどの近代建築写真展」の山梨版を展示して頂ける事になりました。東京から写真展の時にお世話になったMさんが設営のため来られるというので、午後から訪ねました。初日のオープン記念で、建築家・写真家・地元NPO法人の方などによるトークもあり、山梨の藤村式建築の話題などが出ました。帰りは須玉・韮崎の探訪をしながらMさんを甲府駅まで送りました。山梨版の写真はスケッチ展終了後は、資料館に寄贈して展示して頂けることになりました。

「やっと光が…」

2006年07月18日 | 未分類
遅まきながら「光ブロードバンド」に変更しました。友人からは、申込んでから工事に1ヶ月くらい掛かると聞いていたので、8月半ば頃にやってもらえば良いかなと思って、先週申込みました。すると、18日(今日)に伺います、との返事で少々驚きました。
生憎の雨でしたが、電話会社の人が合計5人で工事に来ました。5人の内訳は、営業担当者、工事担当3人(外1人内2人)、道路交通整理の女性というものです。午前9時30分頃から丁度お昼まで掛かりました。我が家兼事務所は家を建てた時に電話の配管が予め敷設してあるのですが、電柱がたまたま敷地内にあり、そこから食堂→居間→2階→事務所という経路で配管してあります。パソコンが置いてある事務所が一番遠くて、光ケーブルを配線する作業に結構時間が掛かりました。

やっと工事が終わり、PCの設定をしてインターネットに接続してみました。今まではウェブ上のデータをダウンロードしたり、大きいサイズの添付ファイルのメールを受信したりするのに時間が掛かってイライラすることがありましたが、さてどうでしょう。全然違います。“手応え”がないというか、本当に繋がっているのか、という感覚です。これでストレスも少しは解消されるでしょう。一方カミさんは、安価な料金で千葉の姉と長いおしゃべりが出来るというので、そちらの方を喜んでいました。

職業の適性について考える。

2006年07月15日 | 未分類
 先日仕事で出たついでに、その近くに住む同業の先輩の事務所を訪ねました。時折お互いが行き来して情報交換をしています。その時に出た話題が、一級建築士の能力を調べるため、“再試験”を課すことを国で考えている、というものです。一連の耐震偽造事件からの流れですが、25年も前に“一級”の資格を取った者に、再試験をして、合格しなかったら“二級”に降格するのか、別の新しい資格になるのか、その辺はまだはっきりしないようですが、そんなことを高級官僚の方々が考えているようです。

 その時先輩は、それをするのなら他の全ての国家資格にも同様なことをしないと納得出来ない、と言っていました。つまり、医師や弁護士や、薬剤師、会計士、etc…。なるほど確かにそうかも知れません。建築基準法や建築士法ができたのが昭和25年。爾来55年を経過していますが、今回の姉歯氏のような例はおそらくはじめてのことだと思います。彼のおかげで、この業界が全て同じように見られたらたまったものではありません。再試験の目的が“能力”を審査するのか、それ以前の“適性”を判断するのか、どこか問題がずれているような気がします。
 
 その後二人で一致したことは、まず最初に公務員の適性再試験を実施してほしい、ということでした。(これを読んでいる方の中に公務員がいるかも知れませんが、一般論として受け止めて下さい) 飲酒運転が後をたたない県職員、教え子にわいせつ行為をする教師、公金の着服、官製談合、収賄etc… これらのニュースが日常茶飯事のように流れて来ます。おそらくこれらの公務員の方々は、当初は国民・市民のために奉仕するという高い志しをもってその職に就いた事と思います。万が一にも、「不況にも関係なく安定しているから」とか「年金も沢山もらえるから」等と言った下世話な理由ではないと思います。(私も昔、公務員を志した時があったのですが、自分の性格がすぐ賄賂を要求するような人間なので、公務員には向いていないと諦めたことがあります)

 とにかく、最初に自分達が自ら再試験をして範を示して欲しい、というのが二人の一致した意見でした。しかし、最後に“おち”がありました。その試験問題を作るのも、判定をするのも公務員だから、どこまで信憑性があるのか…。その後は二人で顔を見合わせて黙ってしまいました。

はじめての民間検査機関

2006年07月07日 | 未分類
 耐震偽装事件で名前が知られるようになった、“民間検査機関”。今回急な確認申請業務が入り、はじめて民間検査機関を利用しました。これまで私は特別な理由はないのですが、ずっと役所(市、県)へ確認申請を提出してきました。
 当地に民間検査機関が登場した頃は、同業の友人が言うには、確認が下りるのが早いしコーヒーも出してくれてサービスが良い、との評判でした。確認申請は最初に町の建設課に提出して、これまでですと自分で役所へ持って行かなければならないのですが、民間の場合は、町で郵送してくれるとのことです。従って私が直接民間検査機関に出向くのは、確認が下りてそれを受取りに行く時だけて済みます。今日、下りたという電話があり、はじめて行ってみました。4-5人の若い男性職員と女性の事務員がいましたが、こちらの先入観のせいか、役所の人と違い対応が柔らかい印象を受けました。奥の湯沸し室でコーヒーメーカーが鳴っていましたが、どうも最近はコーヒーのサービスはしていないようです。それでも私が帰ろうとすると、そこにいた職員皆で『ありがとうございました!』と声を掛けてくれました。役所ではあり得ない光景です。
 さて、今後も民間を利用しようか、と考え中です。