10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

感謝

2006年04月30日 | まちかどの近代建築写真展
今日で写真展も終了、午後2時過ぎから撤収作業に入りました。メーリングリストの仲間も東京方面から駆け付けてくれ、甲府の実行委員3人と一緒に片付けました。その後甲州名物“ほうとう”を食べながら、ささやかな打上げをしました。今回の写真展は多くの友人、知人の助けがあったから出来たことです。本当に感謝しています。そして同時に多くの方々とも出会うことが出来ました。これもまた感謝です。短い一生の中で、一人の人間の出来る事はほんの些細なことですが、今回の写真展の活動は私の中に大きな足跡を残してくれました。会場に置いて記帳して戴いた“感想ノート”は私の宝になりました。

にわか喫茶誕生

2006年04月29日 | まちかどの近代建築写真展
写真展もあと二日。今日は祝日でもあるので、少しは来場者も多いと思い、午後から会場に詰めました。暫くすると、この教会の信者さんのYさんが来て、先日は持っていなかったのでと、名刺を頂きました。そして、コーヒーと茶菓子を事務所から持ち込み、にわか喫茶コーナーの誕生です。Yさんはよっぽどこの写真展の成果が嬉しいらしく、何度も何度も私にお礼を言って下さるのです。今日は絶えまなく来場者があり、何人かの方から県内の近代建築情報も頂きました。明日は最終日、朝から詰める予定です。

ヤマを超えた

2006年04月26日 | まちかどの近代建築写真展
「まちかどの近代建築写真展」というのは、近代建築探訪の愛好者が集まるML(メーリングリスト)の中から生まれた企画で、2004年の札幌を皮切りに今まで4箇所で開催されて来ました。年何回開催するとか、次は何処で開催するとか、そんな決りはなく、それぞれの地域の事情に合わせたユニークな展示を行なって来ました。
今回5回目となる甲府展のそもそものきっかけは、昨年の秋、甲府カトリック教会聖堂の取壊しの噂を聞いたことに始まります。それまでこの聖堂の存在を知らなかった私は、知人から聞いたその情報がきっかけで、昨年の9月、この聖堂を始めて訪れました。そして、その素晴らしさと、甲府にもまだこんな建物が残っていたのかと驚きました。そして、この聖堂の保存の問題とどう関わっていったらよいのかと模索しました。それを手助けしてくれたのが、MLのメンバーで、これまで各地で写真展開催の“営業”をしてきた「小道」さんなのです。そして、教会で写真展を、というストーリーが始まったのです。

写真展も今日で半道中を過ぎましたが、今日教会の信者のY老人とお会いしました。Yさんはお祖父さんがこの聖堂の建設に尽力された方で、そのことを大切に思っていて、今でも聖堂の保守に尽力されています。そのYさんからこんな言葉を掛けられました。
『今回、ここで写真展を開いてくれて、自分達の教会が、こんなに立派だったのかと、信者の多くが言っている。写真展のお陰で、皆がやっとこの会堂を残すように考えが変わって来た。本当に有難う…』
その言葉を聞いて、会期はまだ残っているが、今回の私の役割は果たせたのではないかと思いました。
今後、聖堂の保存が確定すれば、私の人生の中で、この写真展は“最大の仕事”になるのではと思います。

建築研究部御一行様来場

2006年04月25日 | まちかどの近代建築写真展
夕方市内の工業高校建築科の生徒さん8人と引率の先生お二人が、写真展を見に来てくれました。
部活がある中を有り難いと思ったら、『建築研究部』という部活のメンバーとのこと。授業でも建築を学び、部活でも建築を研究するとは、若いのに感心、感心。一通り写真展を見た後、教会の聖堂も見学しました。
帰り際に表の看板の前で記念写真を撮って、礼儀正しく挨拶をして帰りました。

ところで、引率して来た先生のうちお一人が、今回の写真展がきっかけで、「近代建築探訪メーリングリスト」に登録されたとのこと。これまで山梨では私一人だけだったので、心強い仲間が増えて嬉しい限りです。

ニュース顛末記

2006年04月24日 | まちかどの近代建築写真展
「まちかどの近代建築写真展」について、今日夕方の山梨放送のニュースの中で特集として「近代建築写真が訴えるもの」と題して約3分間(時間は測らなかったので正確には判りません)放送されました。ML仲間のMさん(県外在住)へのインタビューの様子が結構な時間出ました。私も事前に取材されていたのですが、役者不足だったのか、今日昼に山梨放送から電話があり、
『申し訳ないのですが、他を撮った部分が結構長くなりまして、sendohdaさんの部分はカットさせて戴きました』
『……
それでも少しは映っているかと思ってジッと見ていたのですが、ほんの数秒ほど後ろ姿が映っただけでした。当初の取材を申し込まれた時の主旨と、今日放送された内容がずれて行ってしまった感じでした。
一緒に見ていた家族から、『かわいそうに…』と同情されました。トホホ…
『提供した写真のデータを返してもらおうか!』などと息巻きましたが、近代建築の話題がマスコミで取りあげられたことは大変喜ばしいことです。

その後嬉しいニュースがありました。以前チラシを持って行った市内の工業高校(建築科)の先生から
『明日生徒を連れて見に行きます』と電話を戴きました。
TVに出なかったショックもいっぺんに吹き飛びました。
メデタシ、メデタシ。

引き替え?

2006年04月24日 | 建築ウォッチング
4/2のエントリーで書いた違反建築の件。今日その大工さんに現場を案内してもらいました。県の指導で現況の報告書を出すように言われました。正直ここだけの話ですが、こんな“仕事”は出来たらやりたくありません。該当物件は大通りにも面しているのですが、道路事情の関係で、通ったこともない裏道から入りました。そして、そこへ着く直前画像の教会を発見。大工さんに車を留めてもらい、急遽撮影しました。この近辺は他にも面白そうな商店建築が見受けられました。今日は大工さんと一緒でしたので、探訪する訳も行かず、改めて再訪することにします。嫌な仕事の引き替え?に新情報をゲットしました。

好調なすべり出し

2006年04月23日 | まちかどの近代建築写真展
写真展最初の日曜日。今日は一日会場に詰めていました。日曜日は礼拝のある日です。教会の信者さんたちが大勢礼拝後写真展を見に来てくれました。
印象的だったのは、自分達の教会がこんなに綺麗だったのかと驚いている声をあちこちで聞きました。身近な建物に関心を持ってもらう事、その声を聞いただけでも、今回の写真展をやって良かったと思いました。

なんとか始まりました。

2006年04月22日 | まちかどの近代建築写真展

昨年から準備をしてきた「まちかどの近代建築写真展」がいよいよ始まりました。午前中東京から応援に駆け付けてくれたMLの仲間と500件の写真の展示をしました。今日もTVの取材が入っていて、準備の様子を撮影したり、午後は甲府市内の町歩きをしているMLの仲間の様子を撮影しました。放送は4月24日(月)午後6時16分からのYBSワイドニュースの中で特集的に流されます。醜態をさらけ出して、恥ずかしい限りです。

開幕前夜

2006年04月21日 | まちかどの近代建築写真展
明日から始まる「まちかどの近代建築写真展」、今日は展示ボードの組立作業を行ないました。

今回の写真展で一番のネックとなったのは、この展示ボードをどこから調達するかということでした。レンタルにしても、専門業者に作ってもらうにしても数十万円掛かります。あれこれ悩んでいる時に知人の紹介で某高校の文化祭用の衝立てを無償でお借りする事ができました。これでいっぺんに解決した訳です。今まで一緒に準備を進めて来た二人の友人と知り合いの大工さんにお願いして、衝立ての組み立てをしました。
午後からは、先日のTV局の取材の続きです。女性アナウンサーに会場のカトリック教会の聖堂を案内するというもので、『ここで立ち止まって振り返って下さい』などとリハーサルをしながら撮影しました。まるでドラマを演じているような感じでした。
いよいよ明日午後1時からオープンです。

TV取材にぐったり

2006年04月18日 | まちかどの近代建築写真展

「まちかどの近代建築写真展in甲府」の取材をしたいという話が地元民放の山梨放送の記者氏からありました。最近の建築スキャンダルの中、建築士という立場でこういう写真展を企画したという視点から報道したいとのことでした。私が仕事をしている(PCに向っている)風景を数秒流したいとのことでしたので、慌てて狭い事務所を片付けました。ところが記者氏、2-3インタビューもしたいとのこと。しかもこの記者、モダニズムの建築がどうのこうのと、建築に結構明るいのです。本番の前に“練習”をしたのですが、いざカメラが廻ると頭の中は真っ白、質問に何と答えたのか憶えていません。きっととんちんかんなことを喋ったと思います。
1時間ちょっとの取材だったのですが、ぐったりと疲れました。
今回の取材は、ニュースの中で特集的に流すとのことで、この後22日初日の準備の様子や、MLの仲間の町歩きの様子も取材します。

TVと云えば、2年前の新潟中越地震の時に、応急危険度判定士として出動したのですが、その出発式の様子がニュースでUPで流れました。その時は撮影されているという意識はなく、帰って来てから知人たちからニュースで見たと良く云われました。今回は“1対1”の撮影でしたから、心身共に疲れました。放送を見たいような見たくないような…

ライトグッズ

2006年04月16日 | デザインウォッチング
はじめてF.L.ライトの存在を知ったのは高校生の時に読んだ「現代建築の巨匠」という本です。その後、この本の訳者の建築家と出会い、ライトに傾倒して行きました。上記の本以外にも高価な作品集も買いました。
本以外には、ライトの積み木、↓

これは某建材メーカーの広報誌の懸賞に当選(1名)したもので、ライト財団で売っているものらしいです。次は名刺入れですが、↓

こちらはMacユーザー誌のプレゼントです。やはりライト財団のコレクションです。
そして昨日の折り紙建築と、少しずつライトグッズが増えています。

ライトとの再会

2006年04月15日 | 建築ウォッチング
私用で上京。高田馬場での用件を済ませた後、隣駅の目白へ。27年前住んでいた界隈です。
自由学園明日館を27年振りに訪ねました。
27年前は背後もすっきりしていましたが、↓

現在は高層ビルが林立し、まさに様変わりです。↓

目白駅から山手線沿いに続く小道が「フランク・ロイド・ライトの小路」と名付けられていて、途中のショップで明日館の折り紙建築を購入しました。↓

2300年の霊気

2006年04月10日 | 未分類
実は一週間程前から風邪気味で、咳と痰の症状が続いていたのですが、通常の生活には支障がなかったので病院にも行かず、薬も飲まずしていました。ところが昨日、この春最初で最後の家族サービスにと、桜を見に行ったのですが、家に帰るなり具合が悪くなり、発熱と下痢が続きました。昨夜は食事を済ますとすぐに布団に入りました。今朝は熱も下がりだいぶ快復しましたが、約束の現場はキャンセルし、一日おとなしくしていました。
ところで昨日は、樹齢2000年と云われる北杜市武川の「神代桜」と、

こちらは300年と云われる韮崎市の「王仁塚(わにづか)」

の桜ツアーをしたのです。
合計2300年の霊気を受けて身体がおかしくなったのでしょうか(笑)

あとは貼るだけ

2006年04月06日 | まちかどの近代建築写真展
「まちかどの近代建築写真展in甲府」のために、県内の近代建築の写真を撮って来ましたが、おおかたその撮影を終え、いよいよ出力の段階になりました。私のプリンターでは解像度が低いので、一緒に撮影に同行してくれた友人にお願いしました。今日その一部を受取りました。まずまずの仕上がりです。あとはパネル化の作業が残っています。

たすきを繋ぐ

2006年04月04日 | まちかどの近代建築写真展
「まちかどの近代建築写真展」を甲府で開くということになってから、多少ではあるが掛かる経費の出所をどうしようか、という話になりました。結局建築関連の企業に協賛をお願いして、何とか運営する費用を捻出できました。当初あれこれと悩んでいる姿を見てか、永年の友人二人からカンパの申し出を戴きました。このお金は有効に使わせて頂こうと思い、色々考えたのですが、一時的なものでなく、永く残るものをと思って、画像のような“バナー”を作ることにしました。

今日、そのバナーが出来上がって届きました。甲府展の会場に掲示するのはもとより、今後開催されるであろう各地の会場へ掲示して頂ければと思います。たすきを繋ぐように、このバナーが日本全国を廻れば嬉しいかぎりです。
甲府展が始まるまでは、我が事務所に飾っておきます。