10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

建築学会の見学研修会

2007年11月28日 | 研修・自己啓発
建築学会山梨支所の見学研修会に参加してきました。今年は霞ヶ関の「東京倶楽部ビル」と日本橋の「日本橋三井タワー」の2箇所を見学しました。「東京倶楽部ビル」は霞ヶ関三丁目南地区の再開発の核となる建物で、2ヶ月ほど前に完成したばかりです。「霞ヶ関ビル」や、文部科学省などが入る「霞ヶ関コモンゲート・中央合同庁舎7号館」、それに「旧文部省(昭和10年)」とともに官民共同による再開発プロジェクトの先駆けとなった事例です。午前中こちらを見学した後、ホテルオークラで中華の昼食を頂きました。めったにこんな所へは来たことがないので、貴重な体験でした。

午後は2年ほと前に完成した、「三井本館の保存と日本橋三井タワーの建設」事例を見学しました。
三井本館は昭和4年に建築された日本を代表する様式建築の一つです。この保存と再開発を「重要文化財特別型特定街区」という新しい概念を行政に提案し、実現した例として注目されます。この地区は「日本橋三越」「日本銀行本店」が隣接し、歴史的景観が残る数少ない場所で、このような新しい開発のかたちが提案された事は価値があると思います。

住宅設計がメインの私にとってはあまり縁のない領域ですが、見学研修会は建築界の最新情報を得る良い機会になっています。

ブリーフによる発注

2007年11月20日 | 研修・自己啓発
“ブリーフ”というとパンツを連想してしまいますが、今日は文学館へ「より良い建築をつくるために~ブリーフによる建築設計発注~」という講演会を聞きに行ってきました。今月が「公共建築月間」ということで企画されたものです。“ブリーフ”というのは、簡単に言うと『建築主(発注者)の責任で作成される設計発注文書』のことで、“建築の目的、機能、性格、各種制約条件など、建築物の在り方全体に付いて建築主としての考え方を設計者に示す業務文書”です。主に公共工事や大型プロジェクトなどで採用されるのですが(現在は日本ではまだ少ない)、個人住宅をメインに手掛けている私にとっては、ほとんど縁のない手法だとも思いました。しかし、よくよく考えると私の場合、最初に施主(建築主)さんに、どんなことでもよいから、要望とか考えとかを文章でも、イラストでも良いから提出してもらうようにしています。これが言ってみれば“ブリーフ”の原型だと思います。公共施設のような場合は、発注者の立場が曖昧で、設計者が勝手に判断してしまうケースが間々あります。著名建築家の場合などは特にそうでしょう。こうした弊害を無くすための手法としてこれから増えて行くことが期待されます。

ところで今日は、「県民の日」だそうで、文学館も隣の美術館も無料で開放されていました。どうりで人が多いと思いました。帰りに文学館で開催されている、『宮沢賢治 若き日の手紙 ―保阪嘉内宛七十三通―』展を見て来ました。

改正前より早い!

2007年11月14日 | 未分類
12日に申請した建築確認ですが、今日検査機関から電話があり、『下りましたから、お渡しできます』とのこと。3~4日と聞いていたので、明日辺りかなと思っていたのですが、意外と早かったです。午後、受取りに行きました。で、書類を見て二度びっくり。日付は昨日11月13日になっているのです。と言う事は、翌日下りたことになります。改正前よりも早いとは…。検査機関の方も、申請数が落ち込んでいて、暇ということもあるのでしょうが、驚きました。

はじめての確認申請

2007年11月12日 | 未分類
先般来準備して来た確認申請を、市役所などの経由を済ませ、今日検査機間へ提出に行きました。6月の建築基準法改正以来初めてです。受付でまず言われました。
担当者『改正後何度か申請していますか?』
私『いえ、今回が初めてです』
担当者『事前に相談に来られてますか?』
私『いえ、いきなりです』
それを聞いた担当者氏、不安げに『それでは、良く見させて頂き、何かあれば図面を差し替えてもらって、その後に受付けとします』
ということで、担当者氏が細かくチェックしはじめました。今までは(改正前)は、ざっと見て、受付してその後何か不適合があれば、訂正や図面の差し替えをしたのですが、改正後は、それがあると、はじめから申請し直さなければなりません。30分近く見たでしょうか。
『完璧ですね。3~4日で下りると思います』
ということで、まずはほっとしました。
実は1点だけ“指摘”があったのですが、私の単純ミスで、書類の綴じる順序(ページ順)が、1箇所逆に綴じてあったのです。その場でホッチキスで綴じ直しました。100%を目指したのですが、少し残念でした。これもご愛嬌というところでしょうか。