10時と3時のいっぷく

零細建築設計事務所の日常とその周辺を、コーヒータイムに綴ります。

ウッドマイレ-ジ

2009年01月22日 | 研修・自己啓発
“フードマイレ-ジ”という言葉を聞いたことがあると思いますが、“ウッドマイレ-ジ”はどうでしょうか? 家を建てる時に使う木材がどのような経路で運搬され、そのために排出されるCO2はどれくらいのなるのか、そんな指標を算出する研修会に参加しました。正式には「ウッドマイルズ関連指標算出技術者養成研修会」という長い名称のもので、場所は増穂町にある山梨県森林研究所で開催されました。

今や、環境問題は他人事ではなくなって来ました。小生が所属しているボランティア団体でも、環境問題に取組んでいますので、この問題には関心がありました。40人程が受講しましたが、ウッドマイルズ研究会の講師から、ウッドマイルズの概要を聞いた後、実際にノートパソコンを使ってエクセルで作られたプログラムに入力する実習をしました。実は前もってこのエクセルデータが送られて来たのですが、Windorsで作られたもので、複雑なプログラムが仕組んであるのでMacユーザーの小生のデスクトップ機では開けませんでした。時々こういうことがあるのです。これではダメかと受講を諦めかけたのですが、試しにノートPCに移してみると、何と開けたのです。これで受講出来た訳です。

ちなみに本日の講義の内容をお伝えしますと、我が国の森林蓄積量は増加しているのですが、木材自給率は20%と低いそうです。80%を輸入している訳ですから、その運搬に係るCO2の排出量は相当なものになります。ウッドマイレ-ジは、木材の体積に運送距離を掛けた数値で表わされるのですが、問題はその木材のトレーサビリティ(運搬経路)の確定です。どこの産地でどういう手段によって製材所へ運ばれ、というふうにそれが最終的に建設地まで繋がっている訳です。これが外国産の材料だともっと確定が難しくなります。それらを1棟の住宅を新築する場合、トータルでどれくらいのウッドマイレ-ジになったか、どれくらいのCO2を排出したかを算出する訳です。幸い山梨県は森林資源には恵まれている方ですから、環境に考慮した(ウッドマイレ-ジの低い)住宅が作れる条件には恵まれていると思います。

応急危険度判定士の情報伝達訓練

2009年01月16日 | 研修・自己啓発
明日1月17日は、14年前阪神淡路大地震が発生した日です。早いもので14年が経ちます。毎年この頃(昨年は2月5日)に、応急危険度判定士の情報伝達訓練が行なわれます。
毎年このブログにも書いていますが、「東海沖を震源とする大地震が発生し、県内各地で住宅等に被害が多数出て」、判定士の出動要請があったことを想定して、今年も本日行なわれました。小生は“連絡責任者”という役目をここ数年やっていて、“連絡網リーダー”からの連絡を受け、末端の判定士4人に連絡をする係りです。4人のうち、本人には4人とも直接伝わりませんでした。二人が会社の人で伝言を、もう二人は不在なのか、電話そのものが繋がりませんでした。この結果を折り返し“連絡網リーダー”へ伝えました。2004年の新潟中越地震の時は実際に連絡が来て、小生も連絡をする係りだったのですが、4人の名簿をどこかへしまい込んで、直ぐには連絡出来なかったことがあります。それを教訓に常に分かりやすい所に置いておくようにしていますが、このような事は訓練だけで、実際にはないことを願っています。新潟中越地震の時は小生も初めて出動しましたが、今でも鮮明に憶えています。

カーポートの解体

2009年01月14日 | 未分類
1993年に手掛けた「高畑の家」のカーポートの解体に立会いました。建築当時は老夫婦お二人でお住まいだったのですが、今は無住となり、東京に息子さんご一家がおられます。東京から荷物を運び込むのにカーポートの屋根が邪魔になるとのことで、解体することになったのです。数年前も一度同じケースがあり、その時は一時的に取外し、また組み立てました。今後も同じことが予想されるので、解体することになりました。施主さんが立ち会えないので、小生に依頼があったという訳です。このお宅を設計した時は、今のようにコンピューターではなく、製図板で手描きの時代でした。図面も工事も質の高い部類に入るものです。
屋根裏の換気口も凝りました。
夜は道祖神。自治会の組長をしているので、午後4時から準備に出ました。自治会の大きな行事もこれでほとんど終わりました。3月までもう少しです。