電気・盤・クレーンのソリューションカンパニー セイキョウブログ

一般電気工事、クレーン、受・変電設備、新製品開発・人材派遣、輸出入仲介を展開する株式会社セイキョウ。

変電所改修工事-その4:地中埋設管路

2012-08-25 12:02:32 | 日記

   みなさんこんにちは

 毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか。

 オリンピックや高校野球も終わり、学生さんたちは夏休みも終わりに近づいてきましたね。

 

 さて、今日はいよいよ電気関係の話をご紹介させて頂きます。とはいっても前回紹介した配筋工事やコンクリートを流す前の作業です。

 電線を布設する方法は工事内容や施工方法により多種多様ですが、地中に埋設する方法の主要な施工方法の一つに地中電線管路を用いた工事が有ります。今回は地中電線管(FEPと呼びます)についてご説明致します。

 

 

  黒い波打っているものが地中電線管です。樹脂製でサイズは直径30mmから100mmくらいのものまであり、中に通す電線のサイズや本数により適切なサイズを選定します。

 主要なメーカーとしては

 古河電工様 や タイガースポリマー様などが有りますが、規格に併せて製造してますので、基本的にはどこのメーカーの物でも一緒です。但し付属品等は作業内容や方法によって使い勝手が変わってきます。

 今回の工事では、まずケーブルを立上げたい場所にFEPが来るように丸い穴を開け、FEPを通せるようにします。

 穴を貫通させて上の写真のようにFEPを通します。最終的にはこれらの電線管の中にケーブルを通します。ちょうどこの上にこの後設置する変電所(キュービクル)のケーブル引込部が来るようになります。引込場所は盤の図面を元にどこに立ちあがるかをあらかじめ確認しておきます。(今回はキュービクルの前側にケーブル引込部がありました)

 ここまでの写真は変電所の基礎工事部分の写真ですが、この地中電線管を介してケーブルが各工場や事務所等の電源として室内に布設されていきます。

 

 今回は工場内の電源布設がメインの変電所でした。これらの電線管は先程の基礎部分から布設された電線管の反対側の先端です。

 約30m程変電所からFEPを布設し、工場内の端に立上げました。ここからさらに工場の上部までケーブルを持っていき、そこから各分電盤等にケーブルを布設します。

 前回まで土木工事の内容を説明致しましたが、全てはケーブルを布設する為のこの地中電線管を布設するために必要な工程です。

 変電所を設置する場所や内容によって掘削する長さや方法は変わってきますが、屋外に設置する場合はFEPの布設はほぼ必須になってきます。前回も記載しましたが、一旦コンクリートを流してしまうと後戻りは出来ませんので、必要なサイズや本数等は事前に図面などで確認しておく必要があります。また今後の工事の為に(たとえば機会を増設するのでケーブルを新たに追加布設したい等)予備管と言って、予備の電線管を布設しておく必要もあります。絶対に増設することがあり得ないという状況であれば良いのですが、工場等では機械の増設や設備の増強等が発生することが多々あります。ですから予備管を設けておかないと後でケーブルを布設する際に管路が無いという状況になってしまいます。今回の工事でも予備管を何本か布設しました。

 今回は地中電線管についてご紹介いたしました。

 変電所改修工事や地中電線管布設工事は株式会社セイキョウへ

 

 

 


変電所改修工事-その3:配筋

2012-08-10 16:07:31 | 日記

 みなさんこんにちは

 今朝の女子サッカーは残念でしたね。しかし、ひたむきにプレーする姿は素晴らしかったです。何事にもひたむきさが大事だということを再認識させてもらった試合でした。

 さて今回は配筋について御紹介致します。

  配筋とは鉄筋を配置して組み込む作業の事です。上の写真は前回御紹介しました捨てコン完成後に配筋したものです。

 これは別の変電所更新工事の際に配筋作業中のところを撮影したものです。左手前にある鉄筋を図面等の配置に併せて切断し、縦横に配置していきます。

 工事内容にもよりますが、コンクリートを流す高さに合わせて配筋をしていきます。

 高さやピッチを正確に出さないといけないので、前回紹介した捨てコンがしっかりしていると作業効率が良いということです。

 

  配筋が終わるとコンクリートを流していきます。一旦コンクリートを流してしまうと当然元には戻せませんので、流す前に埋めておくもの(電線管等)や配筋の状態をきちんと確認しておかないと、後で大変なことになってしまいます。

   数年前にマンション工事で大きな問題になったのは、工事費を安くするためにこの配筋作業に使う鉄筋を本来使用しなければならないものより細く、ピッチを広く取ったために本来の建物の強度が保てないことが判明したというものでした。

 上記はコンクリート打設完了後の写真です。当然配筋は見えませんのでその前にいろいろ確認しておかなければなりません。

 上記はコンクリートの養生(コンクリートが乾燥するまでそのままにしておくこと)期間後に型枠を外したところです。

 基礎工事は完成してしまうと単にコンクリートが打ってあるだけなので見た目には特に問題ないと思えますが、そこにたどり着くまでの工程に問題があると後で取り返しのつかないことになってしまいます。

 もし御自宅等の工事でコンクリートを流す作業が有る場合は、可能であれば流す前に事前チェックすることをお薦め致します。勿論今回ご紹介した様に写真で作業内容を確認出来れば安心出来ると思いますので、工事写真の提出をお願いするのも良いかと思います。

 電気設備工事及び基礎工事は株式会社セイキョウにお任せ下さい。

 本日は配筋についてご紹介いたしました。次回もお楽しみに。

 

 

 

 


変電所改修工事-その2:捨てコン

2012-08-02 13:09:15 | 日記

  皆さんこんにちは

 毎日オリンピックの話題で盛り上がっていますが、皆さんは寝不足ではありませんか。

 8月に入り暑い日が続きますので夏バテしない様体調にはお気をつけ下さい。

 さて今日は変電所改修工事の2回目です。今日は捨てコンについてご紹介いたします。

 「捨てコン」とは捨てコンクリートの略称です。読んで字のごとく捨てるコンクリートですので、基礎工事の強度等に直接影響を与えるものでは有りませんが、後工程の基礎工事をするに当って非常に重要な役割を果たします。主な目的としては配筋(鉄筋を配置していくこと:次回ご紹介いたします)をする際のレベルやピッチの目印にしたり、配筋のかぶりの高さを正確に出すためのものです。

 工程としては

 

  まず、掘削(前回ご紹介しました)した所に砕石を流していきます。

 

 次に、流した砕石を平らにしていきます。

ある程度平らにしたら、重機を使って固めていきます。

 次にコンクリートを流して平らにならしていきます。この上に乗る製品等によっても変わってきますが、一般の住宅ですと15~20mm程度になるかと思いますが、変電所等の基礎工事ですと通常は50mm程度コンクリートを流していきます。

 

 固まった状態が上の写真です。次工程の型枠工事が始まっている所の写真ですが、この様に型枠工事を行うにも捨てコンをしっかり行っていないと、地面がガタガタで枠を正確に組むのが難しくなってきます(出来なくは有りませんが作業性は良くありませんし、正確さも落ちてしまいます)

 今回は捨てコンについてご紹介いたしました。次回は配筋についてご紹介いたします。

 基礎工事・土木工事・電気設備工事の株式会社セイキョウを宜しくお願い致します。