かみさんになつく子供たち

そんなわけで、パートの仕事殆どなくしてかみさんは学校に行くように成ったのですが。
そんな先生だから子供たちはどんどんかみさんになつく。

図書室で本を読む時間が有った時。

最近、事故でお母さんを亡くしてしまったＡ子ちゃんが「ヤット君のお母さんその本取って」
って声をかけて来たそうです。

そしたら先生「Ａ子ちゃん！お母さん死んだからって甘えるんじゃありません。」って言ったそうです。

それまで元気ににこやかにしていたＡ子ちゃん「・・・そうなんだ・・・あたし・・お母さん死んじゃったんだ・・・」って・・・

そんな言い方ねーだろー！！！

もっと愛情のある言葉とか、教え導くような言葉とか言い方いくらでもあるだろう。

その頃からヤット君「イライラする」ってよく言うようになって、法事とか大人しくしてなきゃならない場面でもじっと座っていること出来なくなって、自傷行為までは行かないけど、自分の頭をたたいたり何かを払いのける様な行動をよくするようになって、このままほっとく訳には行かなくなった。

先生に抗議するしかないと思ったのですが周囲から「そんなことすると余計ヤット君に当たられるんじゃない。学校の中って特殊社会だから」って言われて、そう言われるとそうなんだよね。
クラス替えてもらうか、転校させるかって真剣に考えて、とにかく私たちの仲人に相談してみた。

仲人は学校経験者で県の教育委員会にもいたし、隣町の教育長やった人。奥さんも校長やってた人で学校関係に影響力が強い人だった。

奥さん怒りくるってすぐさま教頭と校長に電話した。
仲人もヤット君の障害のことは知ってたから、「普通の子より何倍も苦労して手掛けて、ここまで育てたヤット君を学校で壊されたらたまらないよな」って

でも、結果的にはクラス替えも先生替えも出来なくて、先生には厳重注意で教頭がちょくちょく様子を見てくれているようです。
先生も大分優しい態度には変わったようですが、本質が変わらないから子供は敏感に感じ取るんだよね表面取り付くっても。

校長は養護学校から一人の先生を、殆どヤット君専属に補助的に担任してくれる先生を連れてきてくれた。
その先生は本当にいい先生で、子供の目線で接してくれる。
それでこそ先生だって思うんだけど。
一人連れてこれるなら一人くびに出来ないんだろうか校長の権限で

困ったっけ

いい先生じゃないって分かったのは入学して間もない頃。
ヤット君は障害が有る為幼稚園の時もそうだったけど、ボランティアの人を頼んでリハビリやってます。
その関係も有ってかみさんは殆ど毎日学校に行っています。

いつものようにリハビリのために学校に行ったら、給食の味噌汁こぼして鼻血たらしながら、ヤット君はワーワー泣いていたそうです。
「どうしたの？」驚いて助けようとしたかみさんに先生は「お母さんは手を出さないで下さい」っと止めたそうです。机の上には味噌汁吸ってブワブワに成ったティッシュ。
ヤット君は涙と鼻水と鼻血にまみれて泣き続けていました。

先生が言うには「助けてください」とヤット君が言うまで待っているのだそうです。

ヤット君は歩けるけど、麻痺のせいでどうしても爪先立ちに成ってしまうし、バランスが取れなくてよく転びます。手先も器用では有りません。

それでも味噌汁ひっくり返しちゃって、自分で何とかしようと思ってポケットティッシュ出して拭こうとしたんだよね。

時間から考えると２時間も泣かせてほって置かれたんだよね。

「助けてください」って言うまで待ってる。大事なことかもしれないけど、先生は待ってたんじゃなくてほっといたんだよな。言うまでそばに居て待ってたんなら分かる。
掃除の指示を他の子にしたりで教室に居なかったりしたんだから。

かみさんが行った時「助けて」なんて言わなくて良いって思ったそうです。

ヤット君は泣きながらやっと「先生助けてください」って言ったそうです。
「ヤット君。よく言えたね。困った時は先生助けてあげるから、泣いてないでそういうんだよ」って言ってヤット君を抱きしめてくれたら良い先生だったんだけど・・・出てきた言葉は・・・
「ハイ分かりました。でもね、今頃言っても遅いのよ！あなたは掃除当番もしなかったんだから、当番さんに謝りなさい。」って言ったんだよ。
殺してやろうかと思ったよ。

その話聴いて翌日俺も様子見に学校行った。
私「今日は給食全部食べられたみたいですね」
先生「デザートのメロンが食べたかっただけです。見ててください机動かせませんから」

どんな理由でも残さず食ったら誉めてやれよ！机動かせないの当たり前だろ！そんなの分かってて担任引き受けたんだろ。

テストで良い点取らせるのが先生の評価に成るんだろうけど、人間じゃねーよあなたは