しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ガラスのなかの少女」   ジェフリー・フォード

2011年09月18日 | 読書
「ガラスのなかの少女」   ジェフリー・フォード          ハヤカワ・ミステリ文庫
 THE GIRL IN THE GLASS           田中一江・訳

1932年、ニューヨーク。
いんちき霊媒師のトマス・シェル。
弟子はメキシコからの不法移民の少年、ディエゴ。
それを手伝うのは、シェルのかつての用心棒でサーカスで働いていた大男のアントニー・クレオパトラ。
ディエゴはインドのオンドゥーと称し、アントニーは幽霊に扮することもあった。
シェルは、ある降霊会で、ガラスに映る少女を見る。
数日後、その少女は失踪した7歳のシャーロット・バーンズだと知る。
シェルはシャーロットを探しに、バーンズ邸を訪れる。
そこで、同じようにシャーロットを探しに来たと言う、霊媒師のリディア・ハッシュと出会う。
レディアは何かを知っているようだった。






シェルとディエゴとアントニーの関係が楽しい。
シェルはシリアスで、アントニーはコメディな感じ。
ディエゴはまだ子ども扱いされているので、どっちちかず。
3人だと、やはりコメディ。
蝶が舞っているところを想像するいい。
コメディでも、幻想的な雰囲気は壊れずにある。
巻き込まれる事件は、かなりシビア。
白人至上主義の考えは、サーカスの仲間たちとの対比で際立つ。

ただ、色々なことが起こり、シャーロットの事件のことは、推測だけであまり詳しく分からないまま終わってしまった。
シェルがなぜ、ガラスの中に少女を見たかの説明はあったが。
シェルたちには、あまり関係がないことだからだろうか。


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