しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「モース警部、最大の事件」  コリン・デクスター 

2016年09月05日 | 読書
「モース警部、最大の事件」  コリン・デクスター  ハヤカワ・ミステリ文庫  
 MORSE’S GREATEST MISTERY AND OTHER STORIS    大庭忠男、他・訳

11編からなる短編集。

「信頼できる警官」

「モース警部、最大の事件」 
クリスマスに、施設に寄付するお金が消える。
モースは、犯人は自分から返して来るとみんなに伝える。

「エヴァンズ、初級ドイツ語を試みる」
刑務所の中で、ドイツ語を勉強して試験を受ける。
神父が試験官としてやって来るが。

「ドードーは死んだ」

「世間の奴らは騙されやすい」
カードのいかさまで、大損した老夫婦に、自分お金を渡すバーで働いているルーシー。
それに習って、他の客もお金を渡す。

「近所の見張り」

「花婿は消えた?」
シャーロック・ホームズとマイクロフトの推理合戦。
結婚式当日に消えた花婿はどこへ?

「内幕の物語」
殺された女性は小説を書いて応募していた。
その内容は真実に則しているとしたら。

「モンティの拳銃」

「偽者」

「最後の電話」







モース警部が出て来ない短編もある。
面白かったのは、シャーロック・ホームズが登場する「花婿は消えた?」「世間の奴らは騙されやすい」「ドードーは死んだ」。
表題のなっている「モース警部、最大の事件」は、これが最大の事件とはしっくり来ない。
奇跡が起こるクリスマス物語の雰囲気。
モース警部はこんな人なんだと分かる。
でも、面白さはいまひとつのような。

それほど驚くような鋭さのある物語はなく、何となくああそうなのねという感じ。
印象もちょっと薄い感じが多いかも知れない。
実際にどこが面白いのか良く分からない物もあった。
感想に困る短編集。

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