しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「日暮らし」 宮部みゆき

2006年08月01日 | 読書
「ぼんくら」の続編。
いくつかサイドストーリーがあり、そしてメインの話へ行くが、それが全部繋がって行く。

佐吉は植木職人としてお恵と結婚して暮らしていたが、殺人現場にいたことで下手人にされる。
佐吉は何も言わないが、平四郎は佐吉が人を殺めることはないと信じ、本当の下手人を捜し始める。


「ぼんくら」全くの続編なので、あらすじもネタばれになりそうでどう書いていいか難しいので、これだけ。
これは「ドリームバスター」と同じで、順番に読んでからでないと、分らない事が多いと思う。
自分も、忘れている事があったが、読んでいると何となく思い出していく。
今回も弓之助やおでこが活躍。
殺人事件の犯人はわかるくだりは、かなりどきどきだった。
新しい登場人物も増え、それに伴って新しい出来事もたくさんあり、そのひとつひとつが興味深く、面白い。
平四郎と弓之助のやり取りも、楽しい。
人形のように美しい弓之助に会ってみたいが、結構頭の中で想像は出来ている。

しかし、文章を読んでいて想像すると、弓之助の13歳は少し大き過ぎる気がする。
嘘泣きが似合ったり、同い年のおでこと手を繋いで歩いたり、平四郎が小脇に抱えて走ったりするのは、13歳ではなく、8歳か9歳くらいな気がする。13歳と言えば中学1年生だから。どうなのだろう。
江戸時代だから今より身体は小さいかも知れないけれど、精神的には大人の気がするから。

今回の登場人物では、湊屋宗一郎が気にいった。父親の総右衛門との関係はどうなるのか、まだ続きが読みたい。

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