しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「悪女は自殺しない」  ネレ・ノイハウス 

2015年09月07日 | 読書
「悪女は自殺しない」  ネレ・ノイハウス   創元推理文庫    
EINE UNBELIEBTE FRAU       酒寄進一・訳

ドイツ、2005年8月。
38歳のピア・キルヒホフは1か月前に1が月前に刑事警察に復帰していた。
配属されたのは2年前に新設された、ホーフハイム刑事警察捜査十一課。
上司はフランクフルトから異動して来た、オリヴァー・フォン・ボーデンシュタイン。
2人の最初の仕事は、上級検事ヨアヒム・ハルデンバッハの自殺の件。
家族に伝えた時に、遺体発見の報が入り、そちらへ向かう。
若い女性イザベル・ケルストナーの遺体は、一見自殺に見えたが、ピアが不審な点を見つける。
司法解剖の結果、動物の安楽死に使用される毒物による毒殺である事がわかる。
イザベルは乗馬クラブで働き、夫のミヒャエル・ケルストナーは獣医だった。
調べるうちに、イザベルの好ましくない言動が明らかになって来る。
容疑者は次々と出て来るが、決めてはなかなか見つからない。

オリヴァ―&ピアの刑事シリーズ、第1弾。






翻訳されたのが、後の作品が先だった。
第1作目なので、やっとピアとオリヴァ―の事がよく分かる。
性格や、考え方も。
やはり、シリーズ物は第1作から読むのがいい。

複雑な事件を解き明かして行くのだが。
少々まどろっこしく感じる所もある。
物語の進み方がサクサク行かなく何処かで引っ掛かる感じ。
登場人物の書き方も、なんとなく特徴が曖昧で掴みきれない。
殺されたイザベラが中心をなって動いた物語だが、イザベラ自身もどんな人物だったか、あまり書かれていない感じ。
事件の真相はなかり練られていて、どうしてそんなに複雑になったのかも分かるのだが。
もう少し人物に感情移入出来たら、もっと面白かったかも知れない。
物語を追うのに、疲れる感じがあった。

そして、ちょっと変なタイトル。
まあ、その通りなのだけれど、その通りだから変。
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