しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「殺人方程式 切断された死体の問題」 綾辻行人  

2006年07月13日 | 読書
レジデンスKと言うマンションの屋上で、首と片腕が切断された死体が発見される。
首はそのマンションの2階廊下から見つかる。
その顔を見た刑事は、2ヶ月前、電車に轢かれて死亡、自殺と判断された「御玉神照命会(みたまがみしょうめいかい)」の教主・貴伝名(きでな)光子の夫・剛三だと知る。
剛三は現在、教主になっていて“お籠もり”の儀式中だと言う。しかし、籠っている筈の「御玉神照命会」ビルの最上階に剛三の姿はなかった。
「御玉神照命会」とレジデンスKは境川を挟んで並ぶ様に建っていた。
レジデンスKには、剛三と不仲な息子、光彦が住んでいた。光彦は光子の息子だが、剛三と血の繋がりはなかった。
その光彦の車の中から、剛三の腕と切断に使ったと思われる物が発見されるが、光彦は犯行を否定する。しかし、その夜、マンションを出入したのは、光彦だけだった。
この事件を担当する刑事のひとりが、明日香井叶。恋人の結婚の条件が刑事になることだった為、自分には向かないのを知りつつ、刑事になった男。そして、叶には双子の兄・響がいた。
光彦の恋人、映美が昔の響の恋人だったこともあり、響は事件の謎に挑む。


タイトルにある通り、方程式を使ってトリックを解明する。
こう大掛かりなトリックに出会うと、本当に実行可能なのかと疑問も起こる。
机上計算ではOKでも、実際にやったら、何かが曲がったとか、取れたとか、真っ直ぐに行かないとか、出てきそうな気がする。
なんとなく「名探偵コナン」のトリックの様だと思った。コナンも見ていてよく思う。こんなに上手く行くのかな?と。
そして、犯人は・・・・動機は充分に納得出来るし、伏線も確かにはってあるのだが・・・・「えー、ズルイ、こんなのあり!?」
こんなに都合よく出会えるのか、と言う感じだが・・・・まあ、理論的に考えていけば、この人しかいないそうで、「はい、そうですか」とうなだれるしかない。
光子の方は殺人と言う事は早くから分っていたが、その謎もはっきりする。
宗教って、眉唾物だ。
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