しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「独立記念日の殺人」 キャロリン・G・ハート 

2009年11月14日 | 読書
「独立記念日の殺人」 キャロリン・G・ハート  ミステリアス・プレス文庫 ハヤカワ
 YANKEE DOODLE DEAD   山本俊子・訳

サウス・カロライナ州、ブラウアーズ・ロック島。
7月4日の独立記念日を祝うとともに、図書館の理事たちは資金集めのプログラムを考えていた。
サウス・カロライナの歴史を、女性にスポットを当てて紹介することを計画。
しかし、最近島に移って来たばかりの退役准将チャールトン(バッド)・ハッチは反対する。
バッドは軍隊式の考えで島を牛耳ろうとしていた。
ミステリ専門書店「デス・オン・ディマンド」の経営者、アニー・ローランス・ダーリングは図書館理事の1人。
理事会の日、落ちるはずのない屋上の植木鉢がバッドの近くに落ちる。
バッドは自分を狙ったものだと騒ぎ立てる。
そんな中、アニーは義理の母、ローレルがバッドのロッカーを探っていたとの疑いを持つ。



これは、アニーと夫マックスのシリーズ物のひとつ。
何作目なのだろうか。
今までのことを知らなくても、ここで起こる事件には影響がないが。
登場人物がみんなクセのあるので、もっとよく知っていたらもっと面白いかも知れない。

殺人が起こっても、登場人物たちもそれほど騒いでないような、何となく長閑な感じ。
舞台が長閑な所だからだろうか。
みんなが知り合いの所での犯人を探すと言う、微妙な心理状態も影響しているかも知れない。
死んだのが嫌われ者だったから。

アニーはミステリ専門書店の経営者と言うことで、たくさんの書名や作家名が出てくる。
ほとんど知らないが、その分知っていると嬉しくなる。
タイトルだけでも、どんな物語なのだろうと、ちょっとわくわくした気分になる。

主人公のアニーを何となくオバサンだと想像していたら、もっと若いらしく途中で戸惑った。
前回読んだキャロリン・G・ハートの主人公ヘンリー・Oがおばさんだったから。
物語の雰囲気も、事件に関わって行く感じも似ている感じがする。
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