しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「続巷説百物語」 京極夏彦

2009年07月09日 | 読書
「続巷説百物語」 京極夏彦   角川書店

「野鉄砲(のでつぽう)」

「狐者異(こわい)」

「飛縁魔(ひえんま)」

「船幽霊(ふなゆうれい)」

「死神 或は七人みさき」

「老人火(こうじんのひ)」




事触れの治平、小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、そして諸国を巡り歩いて怪談や奇談を集めている山岡百介。
前作、「巷説百物語」で山岡百介と知り合った3人の物語。
今回はそれぞれの物語がリンクして、最後はひとつの藩と、その藩主が係わる物へと向かって行く。
それには治平、又市、おぎんの過去が大きく関係しているので、より興味深い。
この世のものとは思えない、出来事がたくさん出て来るが、それも全部説明のつく面白さ。
それは前回も同じだが、今回はかなりスケールが大きいので、また感心した。
それを仕掛けているのだから、不思議なことが起こるのは当然なのだが。
よく考えられているし、よく繋がっている。
しかし、世の中には何でもはっきりさせるより、妖怪や不思議な物の仕業にして置いた方が良いと言うこともあると。
確かにそうだなと、納得出来る。

「巷説百物語」と時期的に前後するものもある。
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