しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「キングを探せ」  法月綸太郎  

2012年04月06日 | 読書
「キングを探せ」  法月綸太郎       講談社

カラオケボックスに集まった“夢の島”“カネゴン”“うさぴょん”“イルク君”の4人。
4人には死んで欲しい人がいた。
4人で実行する交換殺人。
トランプを引いて、ターゲットと順番を決める。
法月警視と息子の綸太郎が、事件解決に乗り出す。





犯人側から書かれた第一の殺人。
その心理や行程が緊迫感を持っていた。
この後、どう続いて行くのだろうと期待していたら、法月親子が登場。
そうか、法月親子が登場する物語だったのか。
自分の中にあるものだと思うが、物語の空気が変わる。
何となく軽くなったような。
その後は、犯人側からではなく、法月側から書かれている。
推理を働かせて、交換殺人、それも単に2人の交換ではないことを付きとめて行くのだが。
ポイントはトランプ。
その使い方も面白い。
面白かったのだが、多少緊迫感が薄れた感じ。
最後まで犯人側から書いたらどうなるだろう。
しかし、どうして最後犯人は動いたのだろう。
確かに疑われ続けたるのは辛いかも知れないが。
動かなければ、真相にたどり着けなかったのでは、とも思う。
ただ、最後はもう一つか二つ捻りあるのではないかと思っていた。
犯人同士での騙し合いとか、怪しい保険調査員もいたし。
以外と結末が静かなような。


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