しましましっぽ

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「ウォーロード 男たちの誓い」 2008中国・香港

2009年05月08日 | 映画
「ウォーロード 男たちの誓い」2008中国・香港

19世紀末期。
清朝軍の将軍だったパン(ジェット・リー)は自分の部隊を全滅に追いやられるが、自分ひとりだけ生き残る。
彷徨い着いた村で、不思議な女性リィエンに助けられる。
村に食べ物を配りにやってきた盗賊のウーヤン(金城武)がパンに目を留め気に入る。
ウーヤンは兄の様に慕うリーダーのアルフ(アンディ・ラウ)に引き合わせようと盗賊団の村にパンを連れて行く。
アルフはパンとは合わないものを感じ、遠ざけようとする。
そんな時、村が魁軍に襲われ、自分たちの無力を知ったアルフにパンは軍隊に入り朝廷に仕えることを説得する。
裏切りを警戒した盗賊たちを納得させる為に、パンはアルフとウーヤンと義兄弟の契り“投名状”を交わし、戦場へと出発する。



男の友情物語かと思っていたら、そうではなかった。
裏切りの方が印象に残る。
しかし、それぞれが自分の信じる道をひたすら進もうとしているから。
その強い気持ちは伝わって来る。
友情よりもその道を選んだ結果が悲劇になる。特にパンは最初から友情は必要なかったのだと思う。
自分の望みを達成させる手段として、アルフの盗賊団を利用しただけ。
ただ多少、情が移ったから苦しさや悲しみも感じたのだろうが、迷いはなかった。
誰が正しいとか悪いとかは、ないのかも知れない。
その背景に戦いがあるから。
戦争は何もかも打ち壊してしまう虚しいもの。
映画としては見応えがあったが、虚しさが残る。
史実を元にしているそうだが、このあたりのことはほとんど知らない。

金城武さんが今までのイメージとちょっと違った感じで新鮮だった。
とても明るく元気で純粋な青年。
自分の見たものを素直に信じているから、裏切りを知った時の怒りも激しく容赦がなかった。

銃を持った軍隊との対決は長篠の戦いを思い出させた。
鉄砲を持っている方が負けていたら、武田軍が勝っていたら、また歴史が変わっただろう。

アルフィーのエンディングは思ったより短くて、あまり余韻に浸る時間がなかった。
洋楽など延々と続くエンディングだが、中国の映画はまだ短いのか。
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