しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ハンニバル・ライジング」 2007米

2010年10月21日 | 映画
「ハンニバル・ライジング」 2007米

監督 ピーター・ウェーバー
原作 トマス・ハリス

1944年冬、リトアニア。
裕福なレクター一家は戦禍を逃れるため、山小屋に避難する。
しかし、戦闘に巻き込まれ、助かったのは少年ハンニバルと幼い妹のミーシャだけだった。
ミーシャを守り、2人でいる山小屋に、5人の逃亡兵がやって来る。
雪が降り食べ物がなくなった山小屋で、5人の目はミーシャに向けられる。
8年後、ハンニバルは孤児院にいたが、やがて脱走してパリの叔父のもとに向かう。
叔父な亡くなっていたが、未亡人のレディ・ムラサキが彼を受け入れる。
やがて、ハンニバルは妹を殺した逃亡兵の身元を知る手掛かりを得る為、山小屋を訪れる。
ハンニバルの復讐が始まる。




原作は未読。
ハンニバル・シリーズは結構おぞましいので、今から読もうとは思わないが。
1番凄かったのは『ハンニバル』。
それより後に書かれているので、結構キツイ気がする。

これは、ハンニバル・レクターが何故モンスターになったのか。
そして、妹ミーシャの復讐の物語。
一応納得させるだけの、経験をさせている。
ハンニバルを演じる、ギャスパー・ウリエルの表情がとても印象的。
成長して、アンソニー・ホプキンスになる感じはしないが。
言葉はなくても表情で、心の中が伝わって来る。
狂気が見える冷たい笑顔。
復讐の意味が分かるので、殺されても当然のような気持ちでつい見てしまう。
刑事も同じような思いだったのだろう。
この復讐が終れば、殺人はしなくなると考えたのかも知れない。
ハンニバルが、完全なモンスターになったのは、自分もミーシャを食べたと知った時なのかも知れない。
しかし、それは予想出来たではないのだろうか。
ハンニバルが愕然とするのに、こちらの方が驚いた。
あんなことがあったら、何も喉を通らない気がするが。
このシーン、カチカチ山で狸が言った「ばあさん汁食った」を思い出した。
だから兎は、狸を許せなかった。

しかし、あれだけの事件の中心にいて、本名のハンニバル・レクターで、その後医学博士になれたのが不思議。
罪になることはなかったのだろうか。

日本人が登場するが、俳優さんは中国人。
日本文化も何だか、ちょっと不思議な感じになっていた。

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