しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「シティ・オブ・アイス」  ジョン・ファロウ  

2005年10月10日 | 読書
「シティ・オブ・アイス」  ジョン・ファロウ 

カナダ・モントリオール。
エミール・センクマルス刑事部長は、知らない人物から情報が持ち込まれ、
犯人検挙の功績を上げていたが、ある日、その情報の伝達役だった青年が殺され、
センクマルスへのメッセージが残されていた。
センクマルスは殺した犯人は勿論だが、自分の知らないところで自分の名を使い、
若者に危険な仕事をさせている人物に怒りを向け、その人物を探し始める。
事件はバイク・ギャングのヘルズ・エンジェルズとロック・マシーンの抗争に、
ロシア・マフィアも加わり、警察内部の腐敗も絡む陰謀が渦巻いていた。





相棒との絡みや、兎に角疲れを知らずに働く姿に、シリアス版フロスト警部を連想してしまったが、こちらの事件の規模はもっと大きく、アメリカのCIAも絡んで来る。
CIAが黒幕にあり、大きな正義には、小さい命の犠牲は仕方が無いと言う権力者に
センクマルスは真っ向対立する。

外国の爆弾を使った抗争や、警察の腐敗に触れると、日本はまだ平和だと思える。
銃の所持を禁じているのがまず大きい。
この平和がいつまで続くのか、不安な要素もあるが、いつまでも、そしてもっと平和な国になって、他国が見習う様になって欲しい。

タイトルと表紙が雪に閉ざされた町と言う感じだったので、思わず手にした1冊だった。
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