しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺」   ステファン・アームヘン 

2019年05月05日 | 読書
「刑事ファビアン・リスク 零下18度の棺」   ステファン・アームヘン   ハーパーBOOKS    
 ARTON GRADER MINUS     堤朝子・訳

ヘルシンボリ警察犯罪捜査課の警視アストリッド・トゥーヴェソンは、通勤の途中後ろから来たBMWにミラーを壊される。
BMWは止まる事なく逃走し、最後は埠頭から海にダイブする。
運転手は死亡し、身元が有名なIT企業の経営者ピエテル・ブリーセと判明する。
検死でピエテルは死後2か月と分かる。
しかし、ピエテルは数日前に自宅のアパートを売却する手続きをして不動産屋と会っていた。
一方デンマークでは。
コペンハーゲン警察の刑事だったドゥニャ・ホウゴーは、上司のキム・スライズナーの策略で辞めさせられ、ヘルシンオア警察の制服警官になっていた。
血まみれの女性が目撃されたと通報があり、その女性を探し、ホームレスの男性の死体を発見する。
担当の刑事の誤った判断を、ドゥニャは指摘したかったが聞く耳を持たない事も知っていた。
ドゥニャは独自に調べ始め、イギリスで発生した<ハッピー・スラッピング>がデンマークにもある事を知る。







このシリーズは、かなり事件が悲惨。
今回も凄まじいものがある。
スウェーデンとデンマークで起きる事件。
両方とも、自分の満足の為の不気味な物。
取り組む、ファビアンとドゥニャの周りでも色々あって盛沢山。
刑事にだって生活はあるのだ。
ファビアンは、どうも好きになれない性格なのだが、物語が面白いから引き込まれる。
冷凍の死体なんて、どう展開するか、興味津々。
なかなか先が分からないのも面白い。

そして、今回ははっきり「続く」で終わった。
最後にこんな謎を持ってくるなんて。
最近はこういうのが流行っているのか、テレビドラマみたいだ。
早く、続きが読みたい。
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