しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ネヴァー・ゲーム」 ジェフリー・ディーヴァー

2021年12月22日 | 読書
「ネヴァー・ゲーム」 ジェフリー・ディーヴァー  文藝春秋 
  THE NEVER GAME          池田真紀子・訳

ドンデン返しの魔術師の新シリーズ、
流浪の名探偵コルター・ショウ!

姿を消した人間を追跡する名人、コルター・ショウ。
失踪人や逃亡犯に懸賞金がかけられると、彼は現地へ赴いて調査に着手する。
つねに冷静に状況を分析する明晰な頭脳と、父に叩きこまれたサバイバル術で多くの事件を解決してきた。
今回ショウはシリコンヴァレーに住む男の依頼で、失踪した娘を探すことになった。
カフェを出たあと、忽然と姿を消した彼女は無事なのか?どこにいるのか?
非協力的な警察に悩まされながら調査を続けるショウは、事件の背後にはビデオゲームが絡んでいることを知る。
被害者を誘拐し、『ウィスパリング・マン』というゲームを模倣して監禁する犯人〈ゲーマー〉。
刻々と死の迫る被害者たちの居場所を突き止め、彼らの命を救うために知力と体力を尽くすショウ。
犯人は誰なのか。単なる愉快犯なのか。あるいは何か隠された動機があるのか――?
懸賞金を求めて難事件に挑み、不可解な死を遂げた父の謎を追う名探偵コルター・ショウ。
リンカーン・ライム、キャサリン・ダンスに続く新ヒーロー誕生。
時限爆弾のようなサスペンスに意外な真相を仕掛けたシリーズ第1作。
    <単行本カバー見返し側より>





説明の通り、ジェフリー・ディーヴァーの新たなシリーズの始まり。
主人公のコルター・ショウは状況を調べ分析して確率で考える。
自分なりの信念や正義感があり、父親から教育されたサバイバル術も優秀で、無敵なヒーローの要素を持つ。
父親の死をめぐる謎もあり、それを解き明かすのも物語の1つになっている。
今回はゲームや、シリコンヴァレーと言う地域のことなど社会問題が根底にある。
その説明的なものも多く、展開が遅く感じる。
『ウィスパリング・マン』は閉じ込められた場所から脱出するゲーム。
その時、脱出を助けるアイテムを5つ与えられる。
レベル1はは廃工場。レベル2は暗い森。レベル3は沈みゆく船。
それが分かって犯行の場所を探すのは、物語が動いていて面白いのだが。
それが交互に来て、一気読みとは行かなかった。
確かに意外な展開はあるが、リンカーン・ライムの時のような、緊迫感や驚きはなかった。
やはり、どうしても比べてしまう。
コルター・ショウと言う人物が、もう少しはっきりすると面白いかも知れない。

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