しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」2003米

2006年02月20日 | 映画
全米の中でも死刑の執行回数が飛び抜けて多いテキサス州での話。
大学教授デビッド・ゲイル(ケビン・スペイシー)は、息子を愛する良き父親であり、死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。
しかし、学生をレイプしたと訴えられ、大学を辞め、息子とも引き離される。
そんなデビッドを支えてくれたのは、同じ死刑制度反対運動の活動家、コンスタンスだった。
その彼が、今はコンスタンスの強姦殺人罪で死刑が確定し刑務所の中にいる。
デビッドは死刑執行直前になり、女性記者ビッツィー(ケイト・ウィンスレット)を指名し、単独インタビューを希望する。デビッドは事件の経過を伝え、無罪を主張する。それは、息子に真実を知って欲しいと言う願いからだった。
ビッツィーは彼の話を聞くうち、冤罪を確信するようになり、独自の調査に乗り出す。
そして、ビッツィーは殺害場面がビデオに撮られていたのではないかと推測する。


死刑制度を問い掛ける映画。
今、アメリカでは賛成・反対は半々だそうだ。
これは、命を掛けて、死刑反対を訴えた、2人の話だが、サスペンス仕立てになっているので、その事実を知っていく、ビッツィーと同じ気持ちで、驚き、苦悩する。最後はもっとも驚く事実が。

しかし、観終わって考える事は、こんな命を掛ける事をしても、きっとあまり状況は変わらないのではないかと言うもの。
そこまでしなくてもと思ってしまう。

死刑制度については、よくわからない。
被害者とその家族の気持ちを考えると、生きている事が許せないと言うのもあるだろうし、本当に、心から悔いている人もいるかも知れない。冤罪も確かにあるだろう。
死刑があるから、犯罪が少なくなると言う事にもなっていないらしい。

そして、犯罪の形も変わってきている。
自分の欲や恨みからの犯罪ではなく、心を病んでの理由の分からない事が多い。
先日あった、園児を殺害した、同級生の母親。
子どもを虐待する親。親を殺す10代の子ども。
そんな人をどうやって裁くのだろう。
罪を犯す前にもっと、もっと色々な面でサポート出来る社会にしていく事が大切なのだと思う。
目に形になって見えない事だけれど、政府はそれらにお金を使っていって欲しい。





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