福島第一原発の事故は未だ終息のめどすら立っていません。今、この瞬間も放射能汚染が確実に広がっています。避難地域として設定されている20~30キロ圏外の地域であっても、放射能による汚染度が高いホット・スポットとなっている地域が存在しています。(例えば、飯館村、福島市、郡山市、二本松市など)
このような中で、ホット・スポットの地域(文部科学省と米国エネルギー省の測定によれば、福島市などでもセシウム30~60万ベクレル/km^2の汚染が確認されている地域があるhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf[PDF直リンク])では、「通常」の生活が行われています。しかし、この状況は非常に憂慮すべき事態であると言えます。実際、チェルノブイリ事故時にホット・スポットとなったスウェーデンの地域では、汚染が少なかった地域に比べて、がん発生率の増加が指摘されています。(今中哲二ほか『「チェルノブイリ」を見つめ直す』参照)このような状況であるにも関わらず、福島県は低線量内部被ばくを軽視する長崎大学教授の山下氏らをアドバイザーに迎え、現在の放射線量なら安全であるという安全キャンペーンを張っています。また、福島大学でも同様の安全キャンペーンがはられており、放射性物質に対する防護策が十分に講じられないまま、通常通りに新学期が始まり、授業が開始されています。(福島大学も政府・県と同じく年間20mSvは大丈夫であるという立場をとっています)
この福島大学の安全キャンペーンに反対している福島大学原発災害支援フォーラム(FGF)について、紹介したいと思います。FGFは原発震災後の今年4月1日に発足した組織です。福島大学教員有志によって構成され、大学当局や県、政府に対して安全策を講じるよう提言することを目的に活動されています。FGFは、主にHP(http://fukugenken.e-contents.biz/)で情報発信活動を行っています。
HP上では、福島県が測定した放射線量をグラフ化して公表する・福島大学の教員によって行われている放射線量測定の結果を紹介するという情報発信活動が行われています。福島大学の学生に対して、希望者の家庭・下宿や通学路の放射能測定を行う出張測定活動(「あなたのお部屋、測りに行きます」(http://fukugenken.e-contents.biz/link02)も始まっているようです。福島市など「通常」の暮らしを行わざるを得ない状況下にある地域にあっては、同心円上には広がらない放射能汚染をなるべく多くの地点で計測して、細かい汚染地図を作ることが、少しでも被ばくのリスクを下げることにつながると言えます。
また、福島県知事に対して、学者の間でも様々な見解がある低線量内部被曝リスクについて慎重な立場をとるように求める要望書を提出する活動なども行われています。(FGF内の「提言」参照)更に、「周知情報」として、原発事故や被ばくについての様々な情報を公表されています。リンク集も充実しており、京都大学原子炉実験所の小出氏などの専門家・国際機関・医者などのHPが紹介されています。被ばくと健康に関わるリンク集でも被ばくに対する見解ごとにまとめられています。低線量内部被ばくのリスクについて、さまざまな見解が存在している中で、福島県は低線量内部被ばくを軽視する専門家だけをアドバイザーに迎えています。専門家の中でも見解が分かれている以上、住民の安全を最大限守るには、低線量内部被ばくのリスクを軽視せず、慎重に考え、具体的な対応策を講じていくべきです。
FGFの石田葉月先生は4月27日のシンポジウムにも足を運んでくださり、会場から福島大学の安全キャンペーンに対する不安を訴えてくださりました。また、6月19日に予定しているリーフレット完成記念シンポジウムにもゲストとしてお招きして、取り組みについて講演を行っていただく予定です。私たちセイピースプロジェクトは、主に東京で活動をしていますが、石田先生・FGFと連携して、福島県の大学生ともつながり、活動していきたいと思います。
このような中で、ホット・スポットの地域(文部科学省と米国エネルギー省の測定によれば、福島市などでもセシウム30~60万ベクレル/km^2の汚染が確認されている地域があるhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1305820_20110506.pdf[PDF直リンク])では、「通常」の生活が行われています。しかし、この状況は非常に憂慮すべき事態であると言えます。実際、チェルノブイリ事故時にホット・スポットとなったスウェーデンの地域では、汚染が少なかった地域に比べて、がん発生率の増加が指摘されています。(今中哲二ほか『「チェルノブイリ」を見つめ直す』参照)このような状況であるにも関わらず、福島県は低線量内部被ばくを軽視する長崎大学教授の山下氏らをアドバイザーに迎え、現在の放射線量なら安全であるという安全キャンペーンを張っています。また、福島大学でも同様の安全キャンペーンがはられており、放射性物質に対する防護策が十分に講じられないまま、通常通りに新学期が始まり、授業が開始されています。(福島大学も政府・県と同じく年間20mSvは大丈夫であるという立場をとっています)
この福島大学の安全キャンペーンに反対している福島大学原発災害支援フォーラム(FGF)について、紹介したいと思います。FGFは原発震災後の今年4月1日に発足した組織です。福島大学教員有志によって構成され、大学当局や県、政府に対して安全策を講じるよう提言することを目的に活動されています。FGFは、主にHP(http://fukugenken.e-contents.biz/)で情報発信活動を行っています。
HP上では、福島県が測定した放射線量をグラフ化して公表する・福島大学の教員によって行われている放射線量測定の結果を紹介するという情報発信活動が行われています。福島大学の学生に対して、希望者の家庭・下宿や通学路の放射能測定を行う出張測定活動(「あなたのお部屋、測りに行きます」(http://fukugenken.e-contents.biz/link02)も始まっているようです。福島市など「通常」の暮らしを行わざるを得ない状況下にある地域にあっては、同心円上には広がらない放射能汚染をなるべく多くの地点で計測して、細かい汚染地図を作ることが、少しでも被ばくのリスクを下げることにつながると言えます。
また、福島県知事に対して、学者の間でも様々な見解がある低線量内部被曝リスクについて慎重な立場をとるように求める要望書を提出する活動なども行われています。(FGF内の「提言」参照)更に、「周知情報」として、原発事故や被ばくについての様々な情報を公表されています。リンク集も充実しており、京都大学原子炉実験所の小出氏などの専門家・国際機関・医者などのHPが紹介されています。被ばくと健康に関わるリンク集でも被ばくに対する見解ごとにまとめられています。低線量内部被ばくのリスクについて、さまざまな見解が存在している中で、福島県は低線量内部被ばくを軽視する専門家だけをアドバイザーに迎えています。専門家の中でも見解が分かれている以上、住民の安全を最大限守るには、低線量内部被ばくのリスクを軽視せず、慎重に考え、具体的な対応策を講じていくべきです。
FGFの石田葉月先生は4月27日のシンポジウムにも足を運んでくださり、会場から福島大学の安全キャンペーンに対する不安を訴えてくださりました。また、6月19日に予定しているリーフレット完成記念シンポジウムにもゲストとしてお招きして、取り組みについて講演を行っていただく予定です。私たちセイピースプロジェクトは、主に東京で活動をしていますが、石田先生・FGFと連携して、福島県の大学生ともつながり、活動していきたいと思います。
またセイピースプロジェクトもすばらしいですね。子どもへの放射線の影響についてのリーフレットも、大変わかりやすく、子どもを持つ日本の家族に送りました。また、石田先生・FGFと連携して、福島大学の学生ともつながりを作っていかれるとのこと、若いみなさんだからこそ説得力を持つと思います。若い方々が平和な世界をめざしていろいろ活動しておられることに、本当に勇気づけられます。どうかこれからも、想像力豊かに、さまざまな活動を繰りひろげてください。応援しています。